この記事では、「無能」と「無才」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無能」とは?
能力がまるで無い人を「無能」【むのう】といいます。
最初からその作業に見合う能力がないので、いくらやっても出来の悪い仕上がりにしかなりません。
このような能がない人は、家族や職場の人からも使えないと思われてしまいます。
ただ、「無能」と思っていた人が意外な所で実力を発揮して、驚くほどの才能を開花する場合もあるわけです。
たいていは使えない人に怒りを持って叱責するときに使われています。
「無才」とは?
一般的な人よりも才知が無い人を「無才」【むさい】といいます。
「無才な男」といって、いかに頭の回転が鈍く、衰えた働きで劣っているように感じる人を指すのです。
このような人とは最初からやり取りするだけ無駄と感じて相手にしません。
それだけ知識が乏しく、使えそうにない人を指してがっかりする様子を伝える言葉です。
「無学無才」といえば、学問が無い残念な人を指します。
「無能」と「無才」の違い
ここでは「無能」と「無才」の違いを、分かりやすく解説します。
どのような作業にも使えないほど能力がない人を「無能」といいます。
接客もうまくできないは、調理さえ任せられないといった何をしても使えそうにない人を指すのです。
一方の「無才」は才知がまるで無い人を指す言葉であり、学力が無いため頭の悪さを感じてしまいます。
「非学無才」というように、知識がまるで熟していない未熟で相手にならない人を見下す意味で使われている言葉です。
「無能」の例文
・『対応の遅い店員の無能さが目につくので、二度と行かない』
・『無能な医者は度々手術で失態を犯し、患者を死なせている』
「無才」の例文
・『無才な彼との会話はつまらないと感じて会わなくなった』
・『無才な工員に説明しても素早く把握しないので困る』
まとめ
「無」を使っていますが、「能」と「才」を使っているかに違いがあります。
漢字の意味を調べてみれば、どのような相手に使えばいいか見えてくるでしょう。