この記事では、「思わず」と「心ともなく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思わず」とは?
「思わず」には副詞としての用法と形容動詞としての用法があります。
副詞としては「そのつもりではないのに」、「考えもなく」、「無意識に」、「思いがけず」、「意外なことに」という意味を表し、形容動詞としては「思いのほか」、「心外である」、「期待外れで気に入らない」という意味を表します。
「思わず」の使い方
「思わず」は副詞としてや、形容動詞として使われています。
「心ともなく」とは?
「心ともなく」は「意識しないで」や「思わず」という意味を含める言葉です。
「心ともなく」の使い方
「心ともなく」は連語として使われています。
「思わず」と「心ともなく」の違い
「思わず」と「心ともなく」はどちらも「考えもなく」や「意識しないで」、「思わず」という意味を表す言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「思わず」と「心ともなく」の類義語
「思わず」や「心ともなく」と同じような意味を含める言葉には「思いがけず」や「意外」、「案外」などがあります。
「思わず」と「心ともなく」の英語での言い換え
「思わず」や「心ともなく」は英語だと“involuntarily”や“unintentionally”などへ訳されます。
「思わず」の例文
・『周囲の人々の温かさに思わず涙が出そうになった』
・『友達からのサプライズに思わず喜びの声を上げてしまった』
・『無責任な政治家の発言に思わず怒りがこみ上げてきた』
「心ともなく」の例文
・『彼女のあまりの美しさにに心ともなく目を奪われてしまった』
・『予想だにしないハプニングに心ともなく笑いがこみ上げてしまった』
・『葉を落としてしまった枯れ木を見ていると、心ともなく寂しい気持ちが湧いてきた』
まとめ
「思わず」と「心ともなく」はどちらも「考えもなく」や「意識しないで」、「思わず」という意味を表すことから、類義語の関係に当たるということでした。