「司る」と「執り行う」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「司る」と「執り行う」の違いとは?違い

この記事では、「司る」「執り行う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「司る」とは?

司るとは、職務や任務として扱ったり役目として担当したりすることをいいます。

その場合、「人事を司る」といったりします。

また、司るには支配するとか管理下に置くといった意味もあります。

司ると書いて「つかさどる」と読みます。

「司」は元々、国から任命された役職を表す言葉として用いられていた漢字でした。

それから生物の器官がその働きをすることを司るといったりもします。


「執り行う」とは?

執り行うとは、儀式や業務などを行うことをいいます。

「行う」と同じ意味ですが、「執り行う」はあらたまった場面で用いられるのが一般的です。

結婚式や葬儀などの式典、お祭りなどは執り行うが用いられます。

執り行うの「執」には「はからう、さばく」といった意味があり、事が動こうようにはからったりさばいたりすることを表しています。

「行う」は実施することを表します。


「司る」と「執り行う」の違い

司るは職務や任務として役目を担当するという意味で、執り行うは式や祭りなどの儀式や業務を実施することを表しています。

司るには支配するとか管理下におくという意味もありますが、執り行うにはそういった意味はありません。

「司る」の例文

・『裁判官は法律を司る仕事です』
・『彼女はこの会社で広告業務を司る仕事をしています』
・『アフロディーテは愛と美を司る女神です』

「執り行う」の例文

・『11月の大安の日に結婚式を執り行うこととなりました』
・『この広間は皇帝が政治を執り行う場所だったそうです』
・『桜の花びらが舞う日に卒業式が執り行われました』

まとめ

司るは、職務や任務として扱ったり役目として担当したりすることです。

それに対して執り行うは、儀式や業務などを行うことを表しています。

また、司るには支配するとか管理下におくといった意味もあります。

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