物事が緊急であることや切羽詰まった状態であることを表す言葉には「至急」や「猶予なく」があります。
この記事では、「至急」と「猶予なく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「至急」とは?
「至急」とは物事や行動などが非常に急いでいることを表す言葉です。
「至急」はこれ以外にも昔に使われていた「至急電報」を表す時の略語として使用されていました。
この言葉に使われている「至」は届くや行き着く、極めてなどを表す漢字です。
「至急」は緊急性が高い物事や出来事に対して使われる言葉であり、さらに急いでいることを表す時には「大至急」を使います。
「猶予なく」とは?
「猶予なく」とは引き延ばす時間がないことや、物事が急ぎであることを表す時に使う言葉です。
この言葉に使われている「猶予」は物事を引き延ばすことや実行の日時を延ばすことを表す意味があり、こちらは「執行猶予」が有名です。
「猶予なく」はほとんど遅れがないことを表す時にも使います。
「猶予なく」の類義語には「早速」や「迅速」、「いち早く」などがあります。
「至急」と「猶予なく」の違い
この2つはどちらも物事や行動などが非常に急いでいることを表す言葉です。
「至急」は物事が緊急であることを表す言葉であり、「大至急」と一緒によく使われます。
「猶予なく」は引き延ばす時間がないことを表す言葉であり、物事に遅れがないという意味になります。
「至急」の例文
・『至急このプリントを先生に持って行ってください』
・『至急なお願いで申し訳ないが、この書類に判子をもらってきてください』
「猶予なく」の例文
・『準備は猶予なく行われたことによって、その犯行は速やかに進みました』
・『計画は猶予なく進行しており、特に問題がないので来週には終わりそうです』
まとめ
「至急」や「猶予なく」は物事が急ぎであることを表す言葉です。
「至急」の中でもさらに緊急であるものは「大至急」と表現します。