この記事では、「大袈裟」と「誇大」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「大袈裟」とは?
それほど驚くことでもないのに、派手な動きを見せて相手へ驚いて見せることを「大袈裟」【おおげさ】といいます。
過剰に驚くさまはわざとらしく見えますが、本人は相手に好かれたいと思い、あえて大きな表現して見せるのです。
使い方としては、「彼の驚き方は大袈裟だ」と明らかにわざと驚いている様子を伝えます。
元々は、片側の肩にだけかける袈裟のように見せる着方からきている言葉です。
「誇大」とは?
広告宣伝するとき、事実よりもあきらかに盛って宣伝していることを「誇大」【こだい】といいます。
そのような広告は見た目が本物よりも色が明るすぎたり、形が大きいといった異なる点が多々見えるのです。
他にも「誇大妄想」といって、人が頭の中で妄想するとき、事実よりも大げさに考えます。
主に、広告会社や思想家といった専門職が強い分野で使われている言葉です。
「大袈裟」と「誇大」の違い
ここでは「大袈裟」と「誇大」の違いを、分かりやすく解説します。
かなり大きく動揺して見せて、いかに驚いているか伝えるのが「大袈裟」といいます。
相手にわざと大きな驚き方を見せて共感する気持ちを伝えたり、自分は悪い者ではないと伝えるのです。
もう一方の「誇大」は事実よりも内容を大きく伝えて、宣伝する広告業界の実態を暴露する際に使われています。
「大袈裟」の方が、日常的に見せる人の態度を表すところが違う点です。
「大袈裟」の例文
・『顧問は部員が見ている前でわざと大袈裟に嫌味を言う』
・『大袈裟に商談相手を立てると、気分良く取引を承諾してくれた』
「誇大」の例文
・『誇大広告と感じたテレビcmを見て、テレビ局へ苦情を入れた』
・『姉の誇大癖が強いところが離婚の原因になってしまった』
まとめ
どこか普通ではない態度を見せる「大袈裟」な人や、宣伝内容が盛っているように感じることを「誇大」と使い分けてみるといいでしょう。