「電話に出る」と「受話器を取る」は双方とも電話や通話に関連する言葉ですが、細かな意味合いが異なるため使い分けが必要な場合があります。
この記事では、「電話に出る」と「受話器を取る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電話に出る」とは?
「電話に出る」は「外部からかかってきた電話に応対すること」や「かかってきた電話を受けること」を意味する言葉です。
「電話」は「電話機」または「電話回線」のことを表し、「出る」は「外へ出る」「出発する」「現れる」「生じる」などの意を示します。
「受話器を取る」とは?
「受話器を取る」は「電話機における受信用の音声再生装置を手に取ること」を表す言葉です。
「受話器」は主として「固定電話に含まれる部品のうち相手の声を聞くために使用する装置」のことを指します。
固定電話で電話をかけたり受けたりする際に、受話器を電話機本体から持ち上げて耳と口に当てる必要があることから生まれた表現と考えられます。
「電話に出る」と「受話器を取る」の違い
「電話に出る」と「受話器を取る」の違いを分かりやすく解説します。
「電話に出る」は「外部からかかってきた電話を受けること」を意味します。
固定電話だけでなく、携帯電話やスマートホンなどに電話がかかってきた際にも使用される表現です。
一方、「受話器を取る」は主に「受話器を備えた固定電話やインターホンなど」を使う際に用いる言葉で、携帯電話やスマートホンを使う時に用いられることはほとんどないといえるでしょう。
なお、「受話器を取る」という動作自体は、「電話をかける時」と「かかってきた電話を受ける時」の両方に必要ですが、現在は「かかってきた電話を受けること」つまり「電話に出ること」という意味合いで使われることが多いとされています。
まとめ
「電話に出る」も「受話器を取る」も「外部からかかってきた電話に応対する」という意味を含む言葉です。
「受話器を取る」の場合は、固定電話などに限られる点、電話を発信する際に使うことも可能という点を留意しておきましょう。
ぜひ語彙力アップの参考にしてください。