「壮大」と「壮観」は双方ともスケールの大きさに関係する言葉ですが、意味が異なるため使い分けることが必要です。
この記事では、「壮大」と「壮観」の違いを分かりやすく説明していきます。
「壮大」とは?
「壮大」は「そうだい」と読む熟語で、「規模が大きく優れていること」またはそのような様子を示します。
漢字の「壮」には「勇ましい」や「大きくて立派である」といった意味があり、「大」には「規模や形が大きい」「数などが多い」「非常に」「立派な」などの意味が含まれています。
「壮観」とは?
「壮観」は「そうかん」と読む言葉で、「規模が大きく、素晴らしい眺め」またはその様子という意味があります。
「壮」は「勇ましい」や「大きくて立派」などを表し、「観」は「見る」「眺める」「姿」などの意を示します。
「壮大」と「壮観」の違い
「壮大」も「壮観」も「規模が大きくて素晴らしい」「スケールが大きい」という意味合いを持つ点は同じですが、次のような違いがあります。
「壮大」は「景色」や「自然」「建造物」「芸術作品」「計画」など幅広い物事に対して用いられます。
一方、「壮観」の場合は基本的に「景色」や「眺め」に対して使われ、「壮大」と比べると使用する範囲が限定されている印象があります。
「壮大」の例文
「壮大」は、規模が大きく優れていることやその様子を示す言葉です。
「壮大な〜」「〜が壮大だ」などのように使います。
・『来年度に壮大なプロジェクトが開始されるらしい』
・『昨日見た映画はストーリーが壮大で見ごたえがあった』
「壮観」の例文
「壮観」はスケールが大きくて素晴らしい景色や眺めに対して用いられます。
「壮観な〜」や「壮観だ」のように使用するのが一般的です。
・『展望台からの壮観な景色に思わず息をのんだ』
・『崖から勢いよく流れ落ちる滝が実に壮観だった』
まとめ
「壮大」は「規模が大きく優れていること」を示し、「壮観」は「規模が大きく素晴らしい景色や眺め」を示します。
両者の意味や使い方を理解して、スケールの大きなものに遭遇した時に使ってみましょう。
ぜひ語彙力を鍛える参考にしてください。