この記事では、「だろう」と「らしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「だろう」とは?
「だろう」とは確かではないことを推測した内容や、不確かではあるけれど一応断定したことの表現です。
絶対にそうだという確証はないけれどおそらくこういうことだと思われる、こういうことであるはずだという場合に使われます。
他人から見聞きしたり伝えられた情報そのままを伝えるのではなく、それらの情報から自分なりに考えた内容を伝えるための表現です。
「らしい」とは?
「らしい」とは他人から得た情報を伝える時に使われる表現です。
自分以外の誰かからそういった情報を伝えられたけれど、自分自身はそれが事実かどうかを直接確認したわけではないという場合に使われます。
また人伝に聞いたことをそのまま伝える時に使う表現であり、自分の意見や考えを含めていた場合は、らしいで文章を締めるのは間違いです。
「だろう」と「らしい」の違い
「だろう」と「らしい」の違いを、分かりやすく解説します。
不確かな情報を元に推測したり一応の断定とした場合に使うのが「だろう」で、人伝に聞いただけの情報を伝える場合に使うのが「らしい」です。
「だろう」は元となる情報から不確かで、その上で推測やそれが事実だと仮定しているというのが不確定さの原因になります。
それに対して「らしい」は人伝に聞いただけであって自分で確かめたわけではないというのが不確定さの原因です。
「だろう」の例文
・『この気温なら初雪はまだ当分先だろう』
・『人通りの少ない場所だし人に迷惑はかからないだろう』
「らしい」の例文
・『今は晴れているが午後から雨が降るらしい』
・『一昨日隣町に不審者が出たらしい』
まとめ
それぞれ情報が不確定な理由と、話している本人の考えが入っているかどうかが「だろう」と「らしい」の違いです。
「だろう」という場合は元々の情報が不確かであり、話している本人の意見や考えが入っていますが、「らしい」は本人が確かめたわけではないから不確かであり、話している本人の意見や考えは込められていません。