『閉める』や『閉鎖』などの単語には『Close』を使うのは日本でもおなじみの英語です。
レストランや店舗が閉まる時にはドアや窓に『Close』の札や張り紙が掛かっているのを見かけたことがある方は多いと思います。
しかしながら『Closure』という言葉はなかなか聞きなれないのではありませんでしょうか。
果たしてどの場合に『Close』を使い、どの様な時に『Closure』を使うのか… この記事では「Closure」と「Close」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Closure」とは?
この単語を一言で説明すると『閉鎖』という英単語です。
品詞は名詞になります。
もう少しかみ砕いた単語では『閉じること』の方がイメージが付きやすいかもしれません。
動詞としても使われることはありますが、イギリス議会の特殊な場合に使われるので一般的には覚える必要はありません。
もともとはラテン語の『Clausura』(閉じること)を語源としていることからもこの単語の一般的な使われ方は『名詞』としてなのはお分かりいただけるのではないでしょうか。
使われ方としては『The offices faced closure. 』(オフィスは閉鎖になった。)という形や『Closure of the shopping mall would bring us a huge recession around this area. 』(ショッピングモールの閉鎖はこの地域に大きな不況を呼び込むだろう。)という形です。
やはり名詞としての使われ方が英語圏でも一般的です。
「Close」とは?
一方『Close』は『閉じる』という動詞としての使われ方が一般的な単語です。
これは先に上げた通り日本でも一般的な単語ですが、使われ方が実は間違えている場合が多いことにお気づきでしょうか。
英語には『受け身』という文法があります。
つまり、レストランなどを『閉店』と表したい場合は『Closed』という受け身にしなければならないのです。
ちなみに『Open』はそのままで問題ないのが英語の厄介な部分です。
さて語源的にもラテン語で『Claudere』(閉じる)という動詞としての使われ方が元になっている単語です。
一般的な使われ方は『閉じる』に関連するのであれば、人でも物でも事柄でも何にでも使えます。
例えば『Close your eyes. 』(目を閉じて。)や『Can you close the door?』(扉を閉じて?)という一般的な使われ方以外にも『This case is closed. 』(この案件は終了しました。)という形でも使えるとても便利な単語です。
「Closure」と「Close」の違い
この2つの単語は『名詞』か『動詞』かで使い分けることができます。
実は『Closure』は少しフォーマルな英語ですので、『Close』を名詞として使う方も英語圏の方には多く存在しています。
ですので『Closure』という単語を見かけると戸惑ってしまうかもしれませんが、本来はこちらが正式な使われ方ですので、是非覚えておく様にすることをお勧めします。
まとめ
如何でしたでしょうか。
比較的聞きなれている『Close』に対して、あまり馴染みのない『Closure』でした。
名詞は通常動詞を変化させている場合が多いので、名詞や動詞どちらかを新しく勉強するときは是非両方を確認してみることで英語表現の幅を広げてみては如何でしょうか。