「戦争」と「戦い」の英語の違い(difference)とは?英語を分かりやすく解釈

「戦争」と「戦い」の英語の違い英語

何かと何かが争う時に使われる言葉に『戦争』や『戦い』という言葉があります。

人間の歴史は戦争の歴史と言われるぐらい政治や経済、歴史だけでなく、文化や習慣にも根付いている言葉です。

当然、英語にもこの二つを指す英語は存在しています。

しかしながら、日本語と英語での違いは存在するのでしょうか。

そもそも日本語で厳密な言葉の定義をするとなると意外にも難しいのではないかと思います。

この記事では「戦争」「戦い」の英語の違いを分かりやすく説明していきます。

「戦争」の英語

まずは戦争の日本語の意味からおさらいをすると、『国家間が武力や兵器を駆使してそれぞれの目的を達成しようとする闘争行為』のことを指します。

この『兵器』というのがミソです。

英語としては『War』が最も一般的な単語になります。

実際英語圏でも『War』は国家間の兵器を駆使した戦争行為という使われ方をしています。

少し変わった単語では『Warfare』というものもあります。


「戦争」の英語の使い方

『War』という単語についてどの様な場合に使われるのかをもう少し詳しく見てみましょう。

例えば『第二次世界大戦』は『World war two』で日本軍とも繰り広げた『太平洋戦争』は『Pacific war』です。

しかし、『ミッドウェー海戦』や『硫黄島の戦い』のことを『Midway war』や『Iwojima war』とは呼びません。

このことからも、『War』(戦争)とは大きな括りとしての国家間の武力闘争状態のことを指すときに使う単語であることがお分かりいただけると思います。


「戦い」の英語

一方『戦い』とは具体的に何を指すのか日本語から見てみましょう。

これはそのまま他人や他の組織などと競争や抗争をすることです。

英語ではとても多くの『戦い』を意味する言葉が存在します。

『Battle』、『Fight』、『Conflict』、『Compete』などが代表的な例です。

それぞれ具体的な使われ方もありますが、比喩表現としても使われる場合があるので、まずは一般的な使われ方を理解した上で比喩表現に転用することをお勧めします。

「戦い」の英語の使い方

『War』(戦争)と対比をする場合に一番適切なのは『Battle』という単語です。

この言葉はもともとラテン語で『Battualia』(打つこと)が語源になっており、武力行使を行う言葉で、ある地域などにおける局地的な争いに使われます。

例えば先ほどの『ミッドウェー海戦』は『Battle of Midway』、『硫黄島の戦い』は『Battle of Iwojima』で使われ方は比較的日本語と似ているのではないでしょうか。

それではもう一つの有名な単語『Fight』についてはどうでしょうか。

この単語の語源は古英語で『Feohtan』(髪の毛を引っ張る)という言葉から由来がある通りなにやら『War』や『Battle』と比べると規模が小さい印象を受けます。

まさにこの印象通りで、どちらかと言うと兄弟喧嘩や夫婦喧嘩、言い争いなどの武力行使というよりは何かしらの『衝突』する事柄に対して使われる単語です。

「戦争」と「戦い」の英語の違い

この違いは『戦争』は『大きな枠としての国家間の武力闘争』であるのに対して『戦い』は『戦争の中のある局地的な武力衝突』を表すという違いがあります。

これは英語と日本語でもとても近い使われ方ではないでしょうか。

もちろん比喩表現として単なる『言い争い』を『Fight』ではなく『I and Mike are in the war now. 』(私とマイクは今戦争状態なんだ。)の様な使われ方をしていかに関係が良くないかを強調したりすることもあります。

まとめ

如何でしたでしょうか。

日本語でも英語でも『War』(戦争)と『Battle』(戦い)の使われ方はほぼ同じであることがお分かり頂けたと思います。

しかしながら『戦い』という括りで見る場合は英語の方が日本語よりも豊かな単語を持っているので、是非『Battle』と『Flight』だけでなく、『Conflict』や『Compete』などの他の言葉との違いについても勉強することをお勧めします。

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