「落ち着きがない」と「気が気でない」ではどのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「落ち着きがない」と「気が気でない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「落ち着きがない」とは?
「落ち着きがない」とは、「安定しておらずおだやかでないさま」を指す言葉です。
どっしりと安定していて多少のことでは揺るがないことを「落ち着き」といいます。
「落ち着きがない」とは言葉の通り落ち着きが見られないこと、つまり安定や揺るぎなさにかけている様子を表します。
一般的には精神的な不安定さや動揺している様子を表す意味で使われますが、じっとしていられなかったりせかせかしていたりなど動作の不安定さを表す意味でも使われる表現です。
「気が気でない」とは?
「気が気でない」とは、「別のことが気になって集中できていない」という意味で使われる表現です。
気になることが頭の中を占めているせいで目の前のことに集中できない様子を表します。
「落ち着きがない」と「気が気でない」の違い
「落ち着きがない」と「気が気でない」の違いを、分かりやすく解説します。
「落ち着きがない」と「気が気でない」の違いは「原因」です。
「落ち着きがない」は性格や周囲の環境などいろいろな原因によって生じる不安定さを表す言葉なのに対し「気が気でない」は他に気がかりな事柄が存在することが原因で生じる不安定さのみに対して用いられる、という違いで区別されます。
「落ち着きがない」はうろついたりなど行動を指す意味でも使いますが「気が気でない」は内面のみで外から見てわかる態度に対しては使わない点も違いの1つです。
「落ち着きがない」の例文
・『授業中座っていられないほど落ち着きがない』
・『落ち着きがない人に釣りは向いていない』
「気が気でない」の例文
・『試験の様子が気になって気が気でないようだ』
・『競馬のことで頭がいっぱいになっていて気が気でない様子である』
まとめ
「落ち着きがない」と「気が気でない」はよく似た意味ですが表している意味合いは大きく異なります。
それぞれどんな状態を指す言葉なのか、正しく理解して使い分けましょう。
