「要約」と「摘要」は双方とも「要」という漢字が使われていますが、それぞれの意味に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「要約」と「摘要」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要約」とは?
「要約」は「ようやく」と読む言葉で、「文章や会話における要点を取りまとめること」もしくは「要点が取りまとめられたもの」を意味します。
また、「約束」や「約束すること」という意味も持ち合わせています。
漢字の「要」には「大事なところ」「入用である」といった意味があり、「約」には「取り決め」「短くまとめる」などの意味が含まれています。
「摘要」とは?
「てきよう」と読む「摘要」は、「重要な部分を抜き書きすること」あるいは「抜き書きしたもの」を意味します。
「摘」は「つまみ取る」「選び出す」を表し、「要」は「大事なところ」「入用である」などの意を示します。
「要約」と「摘要」の違い
「要約」と「摘要」の違いを分かりやすく解説します。
「要約」は「要点を取りまとめること」や「それらを取りまとめたもの」を意味し、文章や会話などにおいて重要なポイントを短くまとめる際に用いられます。
「議論の内容を要約する」や「対談の要約をメールする」のように使用します。
また、「要約」には「約束」や「約束すること」という意味もありますが、現在は「要点をまとめる」の意味で使われるケースが多いといえるでしょう。
一方、「摘要」は「重要な部分を抜き書きすること」や「抜き書きしたもの」を意味し、要点となる箇所をかいつまんで箇条書きなどで表す際に使用します。
「摘要」の使用例として有名なのが「摘要欄」です。
「摘要欄」はビジネスシーン、特に会計分野で普及している言葉で、仕訳内容だけでは理解できない内容や特記事項などを記入するスペースのことを指します。
まとめ
「要約」は「要点を短く取りまとめること」を示し、「摘要」は「重要な部分を抜き書きすること」を示します。
二つの言葉の意味や使用例を理解して、シチュエーションに合わせて使ってみましょう。
ぜひ語彙力アップの参考にしてください。