「与える」と「提供する」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「与える」と「提供する」の違いとは?違い

この記事では、「与える」「提供する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「与える」とは?

「与える」とは、「自分が所有している物などを他人に渡す」さまや「相手のためになるものを差し出す」様子などを示す言葉です。

また一方では「目下の者にあるものを授ける」などという意味合いでも用いられている文言で、「施(ほどこ)す」あるいは「差し上げる」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。


「提供する」とは?

「提供する」とは、「相手のためになるような物品などを差し出す」さまや「人の助けになるような金銭や物などを無償で渡す」様子などを示す言葉です。

相手の役に立つようなもの、ないし目に見えない情報や知識などを使わせる際に用いられており、「供与する」もしくは「使ってもらう」などという語句と似たようなニュアンスで使われている文言です。


「与える」と「提供する」の違い

「与える」「提供する」は、いずれの語句も「相手に有益なものを差し出して使ってもらう」などという意味合いで使われている似たような表現ですが、「提供する」の方が「与える」よりも少々硬めの印象を与える言い回しなので、ビジネスシーンなどでは使いやすい文言であると言えるでしょう。

また、「お金を与える」ないし「資金を提供する」というそれぞれの言い回しは、「お金を提供する」「資金を与える」などという表現でも使えないことはないですが、やや違和感を感じさせる印象もあります。

「与える」の例文

・『ITデータセンターへの入館許可を与える』
・『子供たちに食事を与える時間です』

「提供する」の例文

・『有益な情報を顧客に提供するのがコンサルタントの務めです』
・『イベントを開催することができるような広い場所を提供する』

まとめ

「与える」「提供する」は、どちらの語句も「相手のためにあるものを差し出す」などという意味合いで使われている似たような表現です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。

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