「懺悔」と「告解」はいずれも罪や過ちに関する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚えることが必要です。
この記事では、「懺悔」と「告解」の違いを分かりやすく説明していきます。
「懺悔」とは?
「懺悔」は「ざんげ」と読む言葉で、「罪悪を神仏の前で告白して悔い改めること」「罪や過ちを悔いて他の人に告白すること」を示します。
「懺」には「罪悪を悔いて告白すること」という意味があり、「悔」には「過ちや失敗を悔いること」という意味があります。
「告解」とは?
「告解」は「こっかい」と読む言葉です。
キリスト教において、「洗礼を受けた後に自分が犯した罪や過ちを司祭に告白して神に赦しを請う儀式」を意味し、主にカトリック派でおこなわれています。
「悔悛」あるいは「告白」と呼ばれることもあります。
「懺悔」と「告解」の違い
「懺悔」と「告解」の違いを分かりやすく解説します。
「懺悔」は「自分の罪や過ちを神仏の前で告白して悔い改めること」という意味があります。
もともとは仏教用語でしたが、他の宗教で実施される「懺悔」に似た行為に対しても使用されるようになりました。
また、神仏ではなく「自分以外の他の人に罪を告白する」という意味でも用いられています。
なお仏教では、過ちや罪を悔い改める文言が書かれた「懺悔文」を唱えたり写経したりして懺悔をおこないます。
一方、「告解」はキリスト教のカトリック派における「洗礼を受けた後に犯した罪や過ちを司祭に告白して神に赦しを請う儀式」を示し、「告解」は「キリスト教における懺悔を意味する儀式」と捉えられています。
「告解」では、仕切りと小さな窓が備えられた告解室または告解部屋にて信者が司祭に罪を告白して神の赦しを請います。
また、「告解」はキリスト教の宗派によって呼び方が異なります。
まとめ
「懺悔」は「自分の罪や過ちを神仏または他人の前で告白して悔い改めること」を示し、「告解」は「キリスト教において罪を司祭に告白し神に赦しを請う儀式」を示します。
両者の意味を認識し、場面に応じて適切に使い分けましょう。
ぜひ語彙力向上の参考にしてください。
