この記事では、「催促」と「迫る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「催促」とは?
「催促」とは、「物事を早く進めるように急(せ)かす」さまや「ある事柄をしっかり行うようにうながす」様子などを示す言葉です。
「あることにすぐに取り組むようにせき立てる」または「直ちに実行に移すようお尻をたたく」などというニュアンスで用いられており、「要請」あるいは「背中を押す」などという語句と同じような意味合いで使用されています。
「迫る」とは?
「迫る」とは、「間隔が少しずつ狭くなってくる」さまや「あることを相手に強く求める」様子などを表す言葉です。
「すごい勢いでこちらに近づいてくる」もしくは「時間的ないし空間的な隔たりが小さくなってくる」などという意味合いで使われており、「近寄る」または「接近する」などという語句と似たようなニュアンスで用いられています。
「催促」と「迫る」の違い
「催促」と「迫る」は、どちらの語句も「相手にあることを要求する」などという意味合いで使われている言葉です。
同じような意味で用いられている一方で、「時間が迫る」ないし「彼女に迫る」などという「近づいてくる」というニュアンスは「催促」には含まれておらず、「相手にあることを行うように促したり要求する」などというニュアンスのみが共通している文言と言えます。
「催促」の例文
・『再三にわたって催促しているのですが先方からは一向に返事がないようです』
・『支払いの催促を求めていますが、まったく動きがありません』
「迫る」の例文
・『今までにないような重大な危機が身に迫る』
・『試合終盤を迎えた彼には鬼気迫るものがありました』
まとめ
「催促」と「迫る」は、どちらの語句も「相手にあることを求める」などという意味合いで使われている文言です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。
