この記事では、「閉塞(へいそく)」と「狭窄(きょうさく)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「閉塞」とは?
「閉塞」とは、「通り道や出入口などが狭くなってふさがってしまう」さまや「まったく先の見通しが立たない」様子などを示す言葉です。
また一方では、「走っている電車が衝突するのを防ぐ技法」を表す語句としても使われており、あるいは医療用語として「体内の血管などが詰まってしまう症状」ないし「医療機器の内部に何かが詰まる」などという意味合いでも使われている文言です。
「狭窄」とは?
「狭窄」とは、「間口や扉などがすぼまって狭くなってしまう」さまや「管の内部が異常に細くなってしまう」様子などを示す言葉です。
一般的に使われることはほとんどない語句ですが、医療用語として「血管やその他の器官などが大幅に狭くなってしまう」症状を指して使用されています。
「閉塞」と「狭窄」の違い
「閉塞」と「狭窄」の違いを、分かりやすく解説します。
「閉塞」と「狭窄」は、どちらの語句も日常会話などではあまり耳にすることはないですが、医療用語としては頻繁に用いられている言葉です。
「閉塞」は「体内の管や脈などが狭くなって塞がり最終的には封鎖されてしまう」症状を指しており、一方「狭窄」は「体内の管や脈などが狭くなって血液や体液などが通る際に困難になってしまう」症状を指して使われています。
また、「閉塞」は「閉塞状態」または「閉塞感」などという使い方をしますが、「狭窄」は同じようには使われない文言になります。
「閉塞」の例文
・『同じメンバーで仕事をするのは楽でいいですが、少々閉塞感も否めませんね』
・『閉塞状態から抜け出すにはどうすればよいでしょうか』
「狭窄」の例文
・『「視野狭窄」とは、視野が少しずつすぼまって狭くなってしまう症状です』
・『食道が狭窄してしまうと食べ物がのどを通りにくくなってしまいます』
まとめ
「閉塞」と「狭窄」は、いずれの語句も主に医療用語として使われている言葉です。
同じカテゴリーに属する語句ですがもっている意味合いは少々異なりますので、使用する際にはしっかり意味を理解した上でうまく使いこなしましょう。