「歴然」と「自明」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「歴然」と「自明」の違いとは?違い

この記事では、「歴然」「自明」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「歴然」とは?

疑いもないほどはっきりした結果であることを「歴然」【れきぜん】といいます。

とやかく追求するまでもなく、一瞬で能力がある、格の違いは目に見えているという相手に対して使われている言葉です。

使い方としては、「歴然たる事実」といえば紛れも無く嘘や偽りがない結果を指します。

また、手捌きを見ただけで料理人と分かったり、走りで運動選手と分かるときも使う言葉です。


「自明」とは?

無駄に説明しなくても、物事の内容が手に取るように分かっていることを「自明」【じめい】といいます。

「彼の考え方に間違いがないのは自明だ」といって、疑いの余地もないほど分かりきった結果を指すわけです。

また、証明する必要もないほど、説明する前からはっきりと価値が分かる、状況が分かりきっている状態という場面でも使われています。


「歴然」と「自明」の違い

ここでは「歴然」「自明」の違いを、分かりやすく解説します。

見ただけで左右に置かれた物の大きさや、能力がはっきり分かる状態を「歴然」といい、格や事実についてまるで違う状態を指します。

もう一方の「自明」は説明しなくても言おうとする内容が伝わる状況を指すのです。

「歴然」の方がはっきり目で見ただけで状態が分かる状態を指し、「自明」は説明するまでもなく、内容が明らかにされている状況を表します。

「歴然」の例文

・『彼女の物腰から舞踊家であることは歴然としていた』
・『商談が破談となった原因が部下にあるのは歴然だった』

「自明」の例文

・『彼の声明は自明と感じたので、あえて方法を伝えなかった』
・『無知な部下が会議でうまく企画内容を伝えられないのは自明だ』

まとめ

さっと見ただけで何を言おうとしているか分かる状況を指す言葉ですが、意味に違いがあります。

どのように使えばいいか目を向けて、使い分けてみるといいでしょう。

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