この記事では、「無理矢理」と「強制的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無理矢理」とは?
「無理を強いて行う様子」、「相手の嫌がることを強引に行う様」という意味をもつ言葉です。
「無理やり」は、「無理」に「矢理」という当て字をつけたもので、「無理でもやる」、「無理にでもやる」ということを表しています。
似た言葉には、「無理くり」という方言があります。
「強制的」とは?
「相手の意思を無視し、権力・威力などによって無理にさせるさま」という意味をもつ言葉です。
「強制的」は、「強制」に「的」という接尾辞をつけたもので、「強制すること」、「強制されること」を表しています。
類義語に、「強要」という言葉があります。
「無理矢理」と「強制的」の違い
「無理矢理」と「強制的」の違いを、分かりやすく解説します。
「無理矢理」と「強制的」は似た意味の言葉ですが、ニュアンスや使い方に違います。
「無理矢理」は、「無理と知りながら、強引に行うさま」「相手の嫌がることを強引に行うさま」という意味です。
その一方で、「強制的」は、「その人の意思を無視してさせるさま」という意味です。
つまり、「無理矢理」は、自分や相手に対して無理することを表しますが、「強制的」は、権力や権威によって無理させられることを表します。
「無理矢理」の例文
・『彼女は鍵を忘れてしまったので、ドアを無理矢理こじ開けることにした』
・『彼は私に、焼酎を無理矢理飲ませた』
「強制的」の例文
・『彼女は、半ば強制的にプロジェクトを推し進めた』
・『誰に対しても、強制的に何かをするのは良くない』
まとめ
「無理矢理」とは、「無理と知りながら、強引に行うさま」です。
相手の意思や状況を無視して、自分の都合でやらせることを言います。
その一方で、「強制的」とは、「本人の意思とは無関係に無理矢理そうさせるさま」です。
権力や法律などによって、特定の行為や選択を強いることを言います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。