「少ない」と「微少」はいずれも数や量に関する言葉ですが、細かな意味が異なるため使い分けが必要な場合があります。
この記事では、「少ない」と「微少」の違いを分かりやすく説明していきます。
「少ない」とは?
「少ない」は「物事の数や量、程度などが小さいこと」「少ししかないこと」「僅かであること」を意味する言葉です。
漢字の「少」には「少ない」「僅か」「まれ」「ちょっと」「幼い」などの意味が含まれています。
「微少」とは?
「微少」は「びしょう」と読む言葉で、「数や量などが非常に少ないこと」「ごく僅かしかないこと」を意味します。
「微」は「僅か」「かすか」「小さい」「細かい」「ひそかに」といった意を示し、「少」は「少ない」「僅か」「まれ」「ちょっと」「幼い」などを表します。
「少ない」と「微少」の違い
「少ない」と「微少」の違いを分かりやすく解説します。
「少ない」も「微少」も「数量が少ない」という意味合いがある点は共通していますが、「少ない」の場合は「少なさの度合い」が一見して分からないニュアンスがあります。
一方、「微少」は「非常に少ないこと」「ごく僅かであること」という意味が定義されていることから、「少なさの度合いが大きい=極めて少ない」ことが強調される印象があるといえます。
「少ない」の例文
「少ない」は、数量や程度などが小さいこと、少ししかないことを表すために使用します。
物事や人、状況など様々なものに対して用いられ、日常生活を中心に幅広く普及している言葉です。
・『今月は出前の注文数が少ない』
・『転職セミナーの参加者が少ない』
・『ダイエットのため糖分が少ないお菓子を食べる』
「微少」の例文
「微少」は、非常に少ないことやごく僅かであることを表現する言葉です。
どちらかというと日常生活ではあまり使われない言葉かもしれません。
・『この商品には微少の食品添加物が配合されている』
・『配管から微少な蒸気漏れがあったようだ』
・『微小計量用の特別な計量器を用いて計算します』
まとめ
「少ない」も「微少」も「数量などが少ない」という意味を含みますが、「微少」の方がより少ない印象が感じられます。
両者の意味合いや使い方を理解して、場面に応じて使い分けてみましょう。
ぜひ語彙力を高める参考にしてください。