「全て」と「全部」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「全て」と「全部」の違いとは?違い

この記事では、「全て」「全部」の違いを分かりやすく説明していきます。

「全て」とは?

「全て」は名詞の場合の意味は、ある物やある事のみんな、いっさい、です。

使い方としては、「全てを知る」「全て含まれる」「全て珍しい」などになります。

また、副詞として使用することもでき、その場合の意味は、ことごとく、残らず、おおよそ、大体、全然、まるっきり、です。

使い方としては、「全て投げ出す」「全て話す」などになります。

このように「全て」は名詞としても副詞としても使用することができる言葉になります。


「全部」とは?

「全部」は、ある物事みんな、全体、といった意味を持つ名詞です。

加えて、一そろいになる書物のことも意味します。

言い換えれば、「全冊」と同じ意味になります。

「全部終わった」「全部で10個」「全部無料」などといった形で使用します。


「全て」と「全部」の違い

「全て」「全部」の違いを、分かりやすく解説します。

「全て」「全部」は、ほぼ同じ意味を持つ言葉です。

どちらも、名詞として使用する際には、ある物やある事みんな、といった意味になります。

例えば、「全て食べた」「全部食べた」は同じ意味になります。

一方、「全て」は副詞として使用することができ、副詞として使用することができない「全部」とは、この点に違いがあります。

「全部持ちなさい」といったように副詞で使用されることもありますが、正しくは「全て持ちなさい」となり、「全部」を副詞として使用することはできません。

加えて、「全部」には「全て」にはない、一そろいになる書物といった意味もあります。

「全て」の例文

・『私が知っていることは全て正直に話しました』
・『彼と一緒になることができるのなら全て失っても良いと思っています』

「全部」の例文

・『夏休みの宿題は全部終わりました』
・『大食いの私は全部食べ切っても満腹ではありません』

まとめ

ほぼ同じ意味を持つ2つの言葉ですが、名詞だけなのか。

それとも、名詞、副詞として使用することができるのか。

その点に違いがあります。

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