「普遍性」と「多様性」はそれぞれどのような意味で使われる言葉で、何が違うのでしょうか。
この記事では、「普遍性」と「多様性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普遍性」とは?
「普遍性」とは、「全てのものに当てはまる性質」を意味する言葉です。
条件や環境によって変わることがない、多くのものに共通して見られる性質を指します。
一般的には時代や地域など条件が変化しても変わることがない共通の性質を指す言葉として使われています。
「多様性」とは?
「多様性」とは、「集団の中に見られる多くの性質」を指す言葉です。
集団が1つの性質に偏ることなく多種多様な性質を抱えている状態を表します。
生物には陸上で暮らすものや水の中で暮らすもの、空を飛べるものや土の中で生活するものなどさまざまな生活圏で生きる生物が存在します。
そのような一つの条件や環境に縛られず多様な性質を有する生物が混在している状況が「多様性」の表す意ものです。
集団がある特定の性質に偏ってしまうとその性質にダメージを与えるような事態が発生した時に全滅してしまう恐れがあります。
「多様性」があることで得意なものと苦手なものが混在し、何らかの変化が起きた場合でも耐えられるものが存在するため全滅を防げるというメリットがあります。
どれを見ても同じように揃っている性質を表す「画一性」の反対語に当たる言葉です。
「普遍性」と「多様性」の違い
「普遍性」と「多様性」の違いを、分かりやすく解説します。
「普遍性」は環境や条件に関わらず全てに共通しているものを表し「多様性」は全てが同じではなく違うことを表します。
一見違うように見えるものの根底に流れる共通の性質が「普遍性」で、違うもの同士がそれぞれの性質を保ったまま存在する状況が「多様性」です。
「普遍性」の例文
・『普遍性のある話』
・『モーツァルトの音楽には時代を超えた普遍性がある』
「多様性」の例文
・『生物の多様性を守る』
・『多様性が認められる社会を期待する』
まとめ
「普遍性」と「多様性」では意味が全く異なります。
それぞれの言葉が表す意味を正しく理解しておきましょう。