この記事では、「ドール」と「パペット」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ドール」とは?
棚や椅子に置いて飾る人形を「ドール」と呼びます。
このような呼び方をするのは、フランス人形といった見た目が華やかなドレスを身に付け、顔立ちがはっきりした古いものが対象になるわけです。
本物の幼児に見える「ドール」は女性の間で人気があり、抱いて持ち歩く、一緒に寝て楽しむといった用途によく使われています。
主に、手や足首といった部分が動くよう関節に球体状にして動きをつけられる球体関節人形を指すのです。
また、樹脂製を採用し、日本以外で作ったものを「海外製キャストドール」といい、幼サイズは20cm、MSDは40cm、SD17が65cmといったように分けられています。
「パペット」とは?
人間が手で動かして楽しむ人形を「パペット」といいます。
例えば、人形の後ろから操り、人間のような動きを見せて恋愛模様を描くのです。
他にも、舞台の下から手を入れた人形を小刻みに動かしては滑稽な動きで人々を笑わせたり、子供に夢を与えるといった目的で楽しませる「ハンド・パペット」も人気があります。
海外では糸で操りながら個性的な人形で劇を見せる「ストリング・パペット」がよく行われているわけです。
また、棒と指でより立体的な動きを見せて楽しませる方法も取り入れられています。
「ドール」と「パペット」の違い
「ドール」と「パペット」の違いを、分かりやすく解説します。
関節に球体が入れられているので、座らせたり、腕を動かすなどして楽しめるのが「ドール」です。
肌は樹脂で艶を出し、本物の子供のように見える肌質になっています。
最近は機械仕掛けやイラストレーターが描く人物を「ドール」にしたもの、王子様といった男の子を立体的にした人形も販売中です。
もう一方の「パペット」は、糸や棒を使って人形を動かして芝居したり、踊って人々を楽しませます。
日本では人のように大きな人形を黒装束着た者が動かしながら劇を見せて楽しませますし、指先で動かしては面白い動して見せる劇も人気です。
糸で操って動かす「パペット」は子供から高齢者、猿、骸骨まで様々な種類があり、どこか滑稽な姿したものが多多く見られます。
また、人と会話して楽しませる腹話術人形も「パペット」の一部です。
まとめ
人形を指す言葉を2つご紹介しましたが、関節が立体的に動くのが「ドール」で、指や糸を使って動かすのが「パペット」と覚えておくといいでしょう。