「初心に帰る」と「童心に帰る」ではどのように意味が異なるのでしょうか。
この記事では、「初心に帰る」と「童心に帰る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初心に帰る」とは?
「初心に帰る」とは、「物事を始めたばかりの頃の気持ちに戻ること」を意味する言葉です。
長く続けてきた物事において使われる表現で、長く続けてきたことで忘れてしまった始めたばかりで純粋だった頃の気持ちに戻ることを意味します。
物事を長く続けていると経験を重ねて成長するかわりに失ってしまうものも少なくありません。
始めたばかりの時には確かにあった純粋な気持ちや夢中になれる熱い思いなど、あれこれ考えないシンプルでピュアな気持ちに立ち返る心の変化を表す言葉です。
「童心に帰る」とは?
「童心に帰る」とは、「子どもの気持ちに戻ること」を意味する言葉です。
野原を駆け回ったり時間を忘れて遊んだりなど子供のような気持ちになることを指します。
年齢を重ねるにつれて心が成熟すると子供特有の純真さが失われるものです。
年を重ねるにつれて忘れてしまった純真さを取り戻し子供のような心持ちに戻ることを「童心に帰る」と表現します。
子供のように遊んだり無邪気に振る舞ったりするさまに対して用いられる表現です。
「初心に帰る」と「童心に帰る」の違い
「初心に帰る」と「童心に帰る」の違いを、分かりやすく解説します。
「初心に帰る」と「童心に帰る」の違いは「心が戻る時点」です。
どちらも過去の心持ちに戻ることを意味する言葉ですが「初心に帰る」は物事を始めた頃の時点まで戻るのに対し「童心に帰る」は子供の時点まで戻ることを指す、という違いで区別されます。
「初心に帰る」は経験を重ねたことで失った純粋さを取り戻すさまを表し「童心に帰る」は年齢を重ねたことで失った子供心を取り戻す、という違いでも区別できます。
「初心に帰る」の例文
・『自分を見つめ直すため初心に帰る』
・『初心に帰ることで見えてくるものがある』
「童心に帰る」の例文
・『懐かしい風景を見て童心に帰る』
・『幼馴染と会うとすぐ童心に帰る』
まとめ
「初心に帰る」と「童心に帰る」では心の帰る時点が異なります。
言葉の意味を正しく理解して使いましょう。