この記事では、「聴講」と「傍聴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「聴講」とは?
講義や講演などを聞くことを意味する言葉です。
聴講する人は、講師や講演者から知識や情報を学ぶ目的で、その場に参加し、一般に発言権はありませんが、質問や感想を述べる機会がある場合も挙げられます。
また、聴講する人は、講義や講演の内容に関心がある人や、その分野の専門家や学生などが多いと考えられます。
「傍聴」とは?
裁判や会議などを聞くことを意味する言葉です。
傍聴する人は、当事者ではなく、許可を受けてその場にいる人で、発言権はなく、質問や感想を述べることも不可能だと考えられます。
また、傍聴する人は、裁判や会議の内容に関心がある人や、社会的な問題に関わる人などが多いと言えるでしょう。
「聴講」と「傍聴」の違い
「聴講」と「傍聴」の違いを、分かりやすく解説します。
「聴講」と「傍聴」の違いは、聞く対象や目的、参加の仕方などにあります。
聴講は、教育や学習のために行われることが多く、傍聴は、社会や法律の理解のために行われることが多いと考えられます。
また、聴講は、聞く人が積極的に関与することが可能な場合がありますが、傍聴は、聞く人が受動的に関与することしかできません。
「聴講」の例文
・『彼女は経営学の講義を聴講することにしました』
・『ただ単に、単位を取るためだけなら意味がないので、彼が真面目に聴講している』
「傍聴」の例文
・『彼女は裁判を傍聴することが趣味らしい』
・『裁判を傍聴していると、被告として昔の知り合いが出てきて驚いた』
まとめ
「聴講」と「傍聴」は似ている言葉ですが、意味や使い方に違いがあります。
「聴講」とは、学校や講座などで、正式な受講者ではなく、学びたいという目的で講義を聞くことです。
発言や試験などには参加しません。
その一方で、「傍聴」とは、会議や討論や公判などで、許可を受けて、そのかたわらで静かに聞くことです。
発言する権限はありません。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。