昭和の時代には、親しい間柄でも手紙などでやり取りすることはあったので、その中で使われる文語のようなものを学ぶ機会は多かったのですが、今ではチャットやせいぜいeメールでしかやり取りしないので、正しい表現の仕方がわからなくなっていルものもあります。
例えば、病気の人に体調を聞く言葉は、「体調いかがですか」で正しいでしょうか。
それでは、この「いかがですか」とはどういう意味でしょうか。
また、「どうですか」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「いかがですか」と「どうですか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いかがですか」とは?
「いかがですか」とは、文字通り、何かの状態に関して尋ねるときに使われる言葉です。
「いかが」という言葉は、「どんなもの」という意味があるので、「いかがですか」は「どのような状態ですか」になります。
「どうですか」とは?
「どうですか」とは、文字通り、何かの状態に関して聞くときに使われる言葉です。
「どう」は状態や程度に関してのレベルを表すものです。
「いかがですか」と「どうですか」の違い
「いかがですか」と「どうですか」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かの状態に関して尋ねるときに使うという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「そうですか」よりも「いかがですか」の方が敬語表現として高いということでしょう。
つまり、目上の人に対して使う場合には「いかがですか」の方が適切であることになります。
「いかがですか」の例文
・『その後体調はいかがですか』
・『新製品の売り上げの方はいかがですか』
「どうですか」の例文
・『お家はここから遠いと聞きましたが、通勤はどうですか』
・『このお茶の味はどうですか』
まとめ
この記事では、「いかがですか」と「どうですか」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。