「遠洋漁業」と「北洋漁業」はどちらも漁業の種類を表す言葉です。
2つの漁業はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「遠洋漁業」と「北洋漁業」の違いを解説します。
「遠洋漁業」とは?
「遠洋漁業」とは、「遠方の海に出かけて操業する漁業」を指す言葉です。
「遠洋漁業」の使い方
日帰りで帰港できるような近場の海ではなく泊まり込みで往復するような遠くの海まで出かけて操業する漁業を指します。
太平洋を始め大西洋やインド洋など世界中の海が漁場です。
基本的には自国の排他的経済水域の外で行われる大型漁船による漁業を指します。
単独の船で操業することもありますが複数で船団を組み操業するのが一般的です。
「北洋漁業」とは?
「北洋漁業」とは、「太平洋北部の海で行う漁業」を指す言葉です。
「北洋漁業」の使い方
太平洋北部を中心にその周辺に位置するオホーツク海やベーリング海など北の海で行う漁業を表します。
太平洋北部の海はサケやマス、ニシンやカニなど海産物が豊富で魅力的な漁場です。
日本では北海道から東北の港を拠点とする漁船が遠征して行うことが多く、船内に加工設備を備える大型船が活躍します。
「遠洋漁業」と「北洋漁業」の違い
「遠洋漁業」と「北洋漁業」の違いは「地域」です。
「遠洋漁業」は日本の排他的経済水域よりも外で行う漁業全般を指すのに対し、「北洋漁業」は太平洋北部の日本の北に位置する海で行われる漁業全般を指します。
排他的経済水域よりも外に位置するベーリング海などで行われる漁業は「遠洋漁業」であり「北洋漁業」です。
「遠洋漁業」の例文
・『大型船で遠洋漁業に出かける』
・『遠洋漁業に出ていた漁船が寄港した』
「北洋漁業」の例文
・『北洋漁業は冬が最盛期だ』
・『北海道の漁業は北洋漁業によって支えられている』
まとめ
「遠洋漁業」と「北洋漁業」は操業する海域の違いで区別されます。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。