「質疑」と「質疑応答」にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「質疑」と「質疑応答」の違いを解説します。
「質疑」とは?
「質疑」とは、「疑問に思ったことを解決するための質問」を意味する言葉です。
「質疑」の使い方
相手に問い尋ねることを「質問」といいます。
質問という言葉が意味する範囲は幅広く、年齢や性別などの事実を確認する問いから相手の心根や真意を知るためのものまで相手に答えてもらうために行われる問いかけのすべてが質問に含まれます。
「質疑」とは質問の中でも疑問に思ったことを解決するために行う問いかけを指す言葉です。
一般的には会議や集会など正式な場において行われる質問に対して用いられる表現で、提示された提案や議題に対して抱いた疑問を解決するために説明や所見を求めて質問する行為を指す言葉です。
手続きとして整備されている手順にのっとった質問に対して使う場合が多く日常会話での気軽な問いかけなどは含みません。
「質疑応答」とは?
「質疑応答」とは、「疑問の解消を目指した問いかけとそれに対する反応」を意味する言葉です。
「質疑応答」の使い方
「質疑応答」の「応答」とは相手からのアクションに対してリアクションを返すことを意味します。
「質疑応答」の場合は「質疑」に対するリアクション、つまり質問することとそれに対して答えることのやりとり全体を指す表現です。
質問とそれに対する回答なので1人では行わず尋ねる側と答える側で成立します。
「質疑」と「質疑応答」の違い
「質疑」と「質疑応答」の違いは「反応」です。
疑問を解消するために行われる質問のみを指すのが「質疑」で、質問と質問に応じて答える行為の両方を指すのが「質疑応答」です。
質問とその答えのことをQ&Aと表現しますが「質疑」はQ&AのQのみを表しているのに対し「質疑応答」はQ&A全体を表す、という違いで区別されます。
「質疑」の例文
・『会議に備えて質疑を準備する』
・『質疑の時間は5分間だ』
「質疑応答」の例文
・『休憩の後質疑応答が始まる』
・『質疑応答で矛盾点が明らかになった』
まとめ
「質疑」と「質疑応答」では表している行為の意味合いが異なります。
ビジネスではよく使う表現なのでそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。