この記事では、「預かり」と「預り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「預(あず)かり」とは?
「預かり」には以下の意味が含まれています。
・『人や物などを預かること』
・『物事の決着をつけずに持ち越すこと。とりわけ、相撲などで勝負をつけないままにすること』
・『預かり証』
・『引き受けて世話をすること、及び、その世話人、担当者、留守番、管理者』
・『平安時代の役人の長の1つ』
・『中世日本における荘官の1つ』
「預かり」の使い方
「預かり」は名詞として使われています。
「預(あずか)り」とは?
「預り」は先述した「預かり」と同じく、「人や物などを預かること」や「物事の決着をつけずに持ち越すこと」、「引き受けて世話をすること」などの意味を含める言葉です。
したがって、「預かり」とは表記違いの同義語という関係に当たります。
「預り」の使い方
「預り」は名詞として使われています。
「預かり」と「預り」の違い
結論から述べると「預かり」と「預り」は送り仮名の表記が違うだけで、全く同じ意味を表す同義語ということになります。
ただし、「預かり金/預り金」では細かい使い分けがあり、一般的な文書や新聞記事、教科書などでは「預かり金」と表記されますが、公用文では「預り金」と表記するのが義務付けられています。
「預」という漢字には、「あずける」や「あずかる」、「あらかじめ」、「かねて」という意味が含まれています。
「預かり」の例文
・『預かり物がありますので、本日までのお受け取りにいらしてください』
「預り」の例文
・『年末の確定申告の際に、預り金の金額を確認しておく必要がある』
まとめ
「預かり」と「預り」は送り仮名の表記が違うだけの同義語ということでした。
ただし、一般的な文書などでは「預かり金」と表記されますが、公用文で用いる場合は「預り金」と表記するというルールが設けられています。