この記事では、「いませんでした」と「おりませんでした」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いませんでした」とは?
「いませんでした」は「いなかった」という言葉を丁寧な言葉遣いにしたものです。
例えば、その場に誰もいなかったことをAさんに伝える際に「その場には誰もいませんでした」といった形で用います。
「いなかった」と同じ意味を指す言葉ですが、相手によって丁寧に伝える必要がある場合は、「いなかった」を「いませんでした」に置き換え使用します。
「おりませんでした」とは?
「おりませんでした」は「いなかった」という言葉の謙譲語です。
謙譲語とは、相手に対しへりくだる表現を意味します。
相手に対し敬意の意味を表すために自分の立場を下にする。
つまり、へりくだって表現する言葉遣いが「謙譲語」となります。
そのことから「おりませんでした」も相手に敬意を払う言葉となります。
「いませんでした」と「おりませんでした」の違い
「いませんでした」と「おりませんでした」共に「いなかった」を意味する言葉です。
その「いなかった」を丁寧な表現方法にした言葉が「いませんでした」。
そして、謙譲語にしたものが「おりませんでした」。
また、「いなかった」を尊敬語にしたものが「いらっしゃいませんでした」です。
同じ「いなかった」を意味する言葉でも相手や状況に応じて使い分ける言葉が、この3つとなります。
「いませんでした」の例文
・『その場に彼女はいませんでした』
・『教室には誰もいませんでした』
「おりませんでした」の例文
・『確認しましたが、先生はおりませんでした』
・『その場に部長はおりませんでした』
まとめ
以上のように、「いませんでした」と「おりませんでした」共に「いなかった」を意味する言葉です。
そのうえで、単に丁寧な表現方法なのか。
それとも、謙譲語なのか。
といった違いがあります。
それらに注意し使い分けることが大切です。