この記事では、「はっきり」と「くっきり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「はっきり」とは?
物事が一切かすんで見えることなく、しっかり見えるとき「はっきり」といいます。
隠れているものが何もなく、目にしっかり入ってくる状況や光景を指すわけです。
使い方としては、「はっきり物事が見える」というと内容まで見える状態を指します。
「言葉をはっきり伝える」なら、迷いもなく相手に気持ちを伝えるといった場面で使うのです。
「くっきり」とは?
色や輪郭がぼやけることなく、とても見やすく浮かびあがるように見えることを「くっきり」といいます。
際立って物事が見える状態を指し、かなりよく見えると感じる状況で使う言葉です。
例えば、「くっきり浮かび上がる」といえば、手に取るように見えるほど立体的な映像によく使われています。
また、「くっきり下着の跡が残る」という言い方をするときは日焼けした部分と肌の色が違うか伝えるのです。
「はっきり」と「くっきり」の違い
ここでは「はっきり」と「くっきり」の違いを、分かりやすく解説します。
物事がかすんで見えず、遠い所までよく見える様子を「はっきり」といいます。
例えば、物の色や柄、大きさといったものがしっかり目に見えるのです。
また、考えが「はっきしている」といえば、迷いもなく決めた目的を遂行するために行動しようと考える人の考え方を指します。
もう一方の「くっきり」は、際立って形がよく見える状態を指すわけです。
「はっきり」の例文
・『山々の景色がはっきり見えるので、望遠鏡はいらない』
・『はっきり主張しなければ、政治家に思いは伝わらない』
「くっきり」の例文
・『雨が降った後、雲の間から虹がくっきり見えた』
・『ライトを当てるとくっきり顔の輪郭が浮かび上がった』
まとめ
とても似ている言葉ですが、目に見える光景に少し違いがあります。
どのような物や光景を指すかに注目して、使い分けてみましょう。