「虚礼廃止」と「SDGs」は昨今ビジネス分野などでよく聞く言葉ですが、双方の意味が異なるため場面に応じて使い分ける必要があります。
この記事では、「虚礼廃止」と「SDGs」の違いを分かりやすく説明していきます。
「虚礼廃止」とは?
「虚礼廃止」は「きょれいはいし」と読む言葉で、「表面的もしくは形だけの儀礼をやめる」ことを示します。
「虚礼」には「心がこもっていない見せかけの礼」をいう意味があり、「廃止」には「それまでに行われてきた物事をやめること」という意味があります。
「SDGs」とは?
「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」を意味する言葉です。
発音は「エスディージーズ」となります。
2015年9月開催の国連サミットにおいて採択された国際的な目標で、2030年までに「持続可能でより良い世界」を目指すために掲げられました。
「虚礼廃止」と「SDGs」の違い
「虚礼廃止」と「SDGs」の違いを分かりやすく解説します。
「虚礼廃止」は「表面的もしくは形だけの儀礼、意味のないやり取りをやめる」という意味があります。
近年は特に企業間もしくは社内において使用されることが多く、年賀状やお中元、お歳暮といったやり取りをやめることに対して用いられています。
「虚礼廃止」をおこなうことで、経費の削減や業務の効率化につながると考えられています。
一方、「SDGs」は「持続可能な開発目標」を意味し、国連で採択された「より良い世界を目指すための国際目標」のことを指します。
「SDGs」は17のゴールおよび169のターゲットから構成されています。
17のゴールは貧困や飢餓、健康や福祉、教育、衛生環境、エネルギー、働き甲斐、経済成長、気候変動などに関連する目標が含まれています。
169のターゲットは、上記の17ゴールを達成するために設けられた具体的な項目のことを指します。
「SDGs」は発展途上国と先進国の双方が取り組む目標で、日本としても積極的に推進しています。
まとめ
「虚礼廃止」は「表面的もしくは形だけのやり取りをやめること」を示し、「SDGs」は「持続可能な開発目標」を示します。
両者の意味を正しく理解し、シーンに応じて区別して使用しましょう。
ぜひ参考にして、ビジネスや国際的な用語の知識を深めてください。