この記事では、「お下がり」と「お古」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「お下がり」とは?
長女や長男が着た服を、1番下の末っ子が着ることを「お下がり」【おさがり】といいます。
新品ではなく、何回も着た服や靴といった身に付ける物を指すのです。
日本ではとくに物が不足していただけに、まだ切れる子供服は再利用するのが一般的でした。
元々は神様へお供えした食べ物を下げて、生身の人間が食べることを指す言葉でした。
このような意味から、とてもありがたいものを指す言葉です。
「お古」とは?
長期に渡り、着ていて古くなった服を「お古」【おふる】といいます。
このような古い服であっても、まだ着られるほど原型を留めている衣類を、サイズが合う人に渡すのです。
渡された方は「姉のお古を着ている」と、人から貰ったものをあえて気に入っているので、選んで着ているといった意味で伝えます。
一般的には使い古した服を指す言葉であり、ご近所や親戚、友人といった人にまた使ってもらう服を指す言葉です。
「お下がり」と「お古」の違い
ここでは「お下がり」と「お古」の違いを、分かりやすく解説します。
姉や兄が着た服や、使った物を末っ子が受け継ぐように使うものを「お下がり」といいます。
昭和の時代では、まだ服が簡単に買えない時代であったため、穴が開くまで着るのが一般的でした。
とくに、子供にいたってはお洒落よりも実用的に再利用して、穴が開くまで着るのが一般的だったのです。
もう一方の「お古」はずっと着ていた衣類を他の人にあげて着てもらう服が当てはまります。
「お下がり」の例文
・『上下の服が兄のお下がりで決めた弟の姿が可愛い』
・『上質なお下がりの上着を着て街へ買い物に出かける』
「お古」の例文
・『お古から新しい服を作り出して着る器用な女性もいた』
・『現代の子供はお古を嫌がり、新しい服しか着ない』
まとめ
人が袖を通し、何年も着た服をまた着るといった行為を表す言葉を取り上げました。
どのような物を指すか、画像や古着屋で調べてみるのもいい比較方法になるでしょう。