この記事では、「小寒の候」と「厳寒の候」の違いを分かりやすく説明していきます。
「小寒の候」とは?
「小寒の候(しょうかん)」は、二十四節気の「小寒」の時季(1月6日〜1月19日頃)に使用される時候の挨拶です。
「小寒」は「寒の入り(かんのいり)」でもあり、これから寒さが厳しくなることを表しています。
「厳寒の候」とは?
「厳寒の候(げんかんのこう)」は、1月中に使うことができる時候の挨拶です。
その中でも、最も寒さが厳しくなる「小寒」から「大寒」の時季(1月6日から2月3日頃)に多く用いられています。
「厳寒の候」の「厳」は「厳しい」、「程度が激しい」ことを意味しています。
そのため、「厳寒の候」は「大変寒さが厳しいですね」という意味が込められています。
「小寒の候」と「厳寒の候」の違い
「小寒の候」と「厳寒の候」の違いを、分かりやすく解説します。
「小寒の候」と「厳寒の候」はどちらも時候の挨拶になります。
「小寒の候」は二十四節気の「小寒」の時季に使うことができます。
一方、「厳寒の候」は1月中に用いられますが、特に「小寒」から「大寒」の時季(1月6日から2月3日頃)に使われています。
「小寒の候」と「厳寒の候」には、このような違いが見られます。
「小寒の候」の例文
・『拝啓 小寒の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます』
・『小寒の候、冬の寒さが厳しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか』
「厳寒の候」の例文
・『謹啓 厳寒の候、皆様にはおかれましては、ますますご健勝のことと存じます』
・『厳寒の候、厳しい寒さが続いていますが、お元気でいらっしゃいますでしょうか』
まとめ
今回は「小寒の候」と「厳寒の候」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「小寒の候」と「厳寒の候」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。