「守口漬」と「奈良漬」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「守口漬」と「奈良漬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「守口漬」とは?
「守口漬」は、守口大根を使用した漬物になります。
一般的な大根とは異なる守口大根。
とても細長い形状が特徴的です。
直径は約2センチ。
長さは約120センチ。
このようなサイズが一般的で、ギネスブックに登録されている守口大根は長さ191. 7センチとなります。
このような非常に長い大根ということもあり、調理には不向きだということから漬物用として主に用いられています。
守口大根を塩や酒粕などに漬け込んだものが「守口漬」です。
発祥は岐阜県で、現在では、愛知県の特産品にもなっています。
そのため、愛知県でおなじみのひつまぶしのお供としても提供されることが多く、そのほか、お茶漬けなどにもお勧めの漬物です。
「奈良漬」とは?
「奈良漬」は、様々な野菜を酒粕に漬け込んだ漬物になります。
「奈良漬」に決まりの野菜はなく、きゅうりやなす、白うり、小玉すいか、生姜、などが一般的に多く用いられています。
そのほか、にんじんや大根、ごぼう、たけのこ、小玉メロンなども材料として選ばれています。
奈良という地名が用いられていることからもわかるように「奈良漬」の発祥は奈良県です。
ただし、奈良県でなければ、「奈良漬」ではないということは全くなく、酒粕に数回漬け込んだ漬物全般を「奈良漬」と言い、どこで作られているかは問題ではありません。
「守口漬」と「奈良漬」の違い
「守口漬」も「奈良漬」も同じ酒粕で漬け込んだ漬物といった共通点があります。
そのため、「守口漬」も大きなくくりで言えば「奈良漬」の一種になります。
「守口漬」は必ず守口大根を使用する必要がありますが、「奈良漬」にそういった縛りはありません。
どのようなものでも酒粕に漬け込めば「奈良漬」になるため、「守口漬」も「奈良漬」の一種だと言えるのです。
まとめ
以上のことから、「守口漬」は「奈良漬」の一種だということになります。