「画定」と「確定」の違いとは?分かりやすく解釈

「画定」と「確定」の違い生活・教育

この記事では、「画定」「確定」の違いを分かりやすく説明していきます。

「画定」とは?

物の切れ目をはっきりと決めることです。

一戸建ての住宅の場合、隣の家との境目がはっきりとしています。

これは土地や家を購入するときにはっきりと決められていたもので、文章として境目がどこだなどはっきり示されています。

そのため、もしもトラブルがあったときは法律に訴えることができます。

家の場合は、自分の家と隣の家の別れている部分が切れ目となります。

こういった切れ目をはっきり決めることを「画定」といいます。

切れ目には、包丁で傷をつけるといった、切れてできたあとという意味がありますが、「画定」が指す切れ目とはこのことではありません。

包丁で物を切れば、物の別れているところがはっきりします。

しかし「画定」はこういったことを指しているのではないのです。


「画定」の使い方

領土に関して使われることが多い言葉です。

日本の場合は島国なのであまり問題にならないかもしれませんが、大陸の場合は隣国と接しており、どこからどこまでが自分の国なのかはっきりさせなければならないことがあります。

そのときにこの言葉が使用されます。


「確定」とは?

はっきりと決まるという意味があります。

旅行のことで考えてみます。

旅行をしようと考えたら、行き先や出かける日を決めなければなりません。

行きたい場所はいくつかあることでしょう。

しかし、行きたい場所すべてを訪れることはできないので、一つを決めなければなりません。

また、旅館の予約をとるなどの必要があるため、出かける日もはっきりさせる必要があります。

たとえば、8月1日に熱海に旅行をすると決めたとします。

これは具体的な日にちと場所が定まっているので、はっきり決まったということができます。

このような、はっきり決まることを「確定」といいます。

「確定」の使い方

何かをはっきりさせなければならないことが、日常の中でたくさんあります。

たとえば、旅行をする日、目標、競技の判定、選挙の当選などです。

そのため、さまざまな場面で使用されています。

「画定」と「確定」の違い

どちらの言葉も読み方は「かくてい」です。

読み方は同じでも意味は違います。

前者の言葉は、区切りのことを指しています。

切れ目をはっきりさせることです。

後者の言葉は、はっきり決めるという意味です。

区切り以外のことも指しています。

「画定」の例文

・『画定させなければならない』
・『領土を画定する』
・『画定のためにその場所を訪れた』
・『画定された内容に納得できない』

「確定」の例文

・『もう確定したと思っていた』
・『早く確定してください』
・『確定したらお知らせします』
・『購入することが確定した』

まとめ

読みが同じ言葉ですが意味は違います。

はっきり定めることを意味していますが、一方は区切りについて、もう一方はさまざまな事柄について使用されます。