『変える』という英単語で真っ先に思い浮かぶのは『Change』です。
一般的なカタカナ言葉として生活やスポーツの世界でも浸透していますし、英語を知らない他国の方々でもこの単語だけは『Yes』『No』と同じぐらいのレベルで認知されている単語です。
しかし『Turn』という英語は『曲げる』だけでなく実は『変える』という意味が存在することはご存知でしょうか。
この記事では“Turn”と“Change”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Turn」とは?
この単語を一言で説明すると『あるものから別のものにひっくり返してしまう』という意味での『変える』になります。
もっと厳密に説明をすると『持っている性質や形をかえてしまう』ということになります。
単純に『変化させる』とも言えます。
もともとはギリシア語の『Tornos』(ろくろ)が語源になっており、まるでろくろを回すかの様に『曲げ』たりすることから『ひっくり返す』や『変化させる』という意味になりました。
『変える』という意味の実際の使われ方は『Into』をつける場合が多いです。
例えば『Mike turned his stock into cash. 』で『マイクは株を現金に換えた。』という意味になりますが、これは株券という物を現金という物に性質も形も変えてしまうというのが厳密な意味です。
英語ならではの表現は『年を取る』という意味にも使われることがあります。
例えば『I turned into 21 years old last Friday. 』で『私は先週の金曜日で21歳になった。』という意味になります。
これは年を取ることで子供から大人になる様に性質を変えるという英語らしい面白い表現ではないでしょうか。
「Change」とは?
一方『Change』はどうでしょうか。
これは『AからBに人や物や事を変える』という意味です。
我々日本人が普段使う『変える』という意味とほぼ近い使われ方を英語でもします。
語源はラテン語で『Cambire』(交換する)から来ています。
一旦『Change』したものをまた変えなおすことも用意で、どちらかというと『取り替える』という意味に近い『変える』と覚えて頂いても問題ありません。
例えば『I need to change my dress for our party tonight. 』で『今夜のパーティの為にドレスを変える必要がある。』という意味になります。
『Change』も先ほどの『Turn』と同じく『Into』を付けて使うことがあります。
『The serious disease changed him into another man. 』で『重病が彼を別人に変えてしまった。』などが例です。
しかしこの状況はひょっとしたらもとに戻る可能性も無きにしも非ずということで改善するかもしれない余地をほのめかした文章になっています。
「Turn」と「Change」の違い
この2つの単語は『人や物や事』を『別の性質のものに変化させる』か『別の物などに変える』という違いがあります。
『Turn into』の場合は『一旦変わるとなかなか元に戻せない』場合に使い、『Change into』は『一時的で変わる余地がある』場合に使うのも併せて覚えたい表現です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
どちらも良く耳にする単語ではありますが、『Turn』にも『変える』という意味があるということは英語に慣れてらっしゃらない方は驚かれるかもしれません。
微妙なニュアンスの違いがこの2つにはありますが、是非例文を繰り返し確認して使うタイミングを覚えて下さい。