この記事では、「面従後言」と「面従腹背」の違いを分かりやすく説明していきます。
「面従後言」とは?
「面従後言」の読み方は「めんじゅうこうげん」です。
意味は、面と向かった時はこびへつらい従うものの、陰ではあれこれと悪口を言うことです。
「面」つまり、表の顔は従うといった顔をしているにもかかわらず、その人がいない後から、その人の悪口を言うことが「面従後言」になります。
似た意味を持つ四字熟語には「面従背毀」や「面従腹誹」があります。
「面従腹背」とは?
「面従腹背」の読み方は「めんじゅうふくはい」です。
意味は、うわべだけ上の者に従うふりをして、内心では従わないことです。
「面」つまり、表の顔は従うようなふりをしているものの、「腹背」つまり、表と裏では異なり、裏の内心では従う気持ちなどないことが「面従腹背」になります。
似た意味を持つ四字熟語には「面従背毀」や「面従腹誹」があります。
「面従後言」と「面従腹背」の違い
「面従後言」と「面従腹背」の違いを、分かりやすく解説します。
「面従後言」の意味は面と向かった時はこびへつらい従うものの、陰ではあれこれと悪口を言うこと。
「面従腹背」の意味はうわべだけ上の者に従うふりをして、内心では従わないことです。
つまり、どちらの四字熟語も、表の顔では従うふりをし、裏の顔では従う気持ちがないことを意味する言葉になります。
そのため、ほぼ同じ意味を持つ言葉になりますが、「面従後言」の場合は従わないだけでなく相手の悪口を言うといった意味が加わるといった違いがあります。
「面従後言」の例文
・『初めに新人には、面従後言などせずに何かあるときははっきりと言ってほしいと伝えました』
・『面従後言ばかりの彼女とは少し距離を置きたいと思います』
「面従腹背」の例文
・『社会人ともなれば、時には面従腹背も必要だと思う』
・『上司の前ではその人を尊敬しているように従うふりをする彼は、まさに面従腹背です』
まとめ
以上のように、「面従後言」と「面従腹背」は、ほぼ同じ意味を持つ言葉になります。