たらこととびこ、色の違いが意味するのは?この記事では、「たらこ」と「とびこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「たらこ」とは?
たらこはスケソウダラの卵巣を塩漬けしたものです。
お弁当のおかずやおにぎりの具材としてもメジャー。
日本人なら知らない人はいない食材と言えるでしょう。
江戸時代前期5代将軍徳川綱吉の時代には既に北国で食べられていたことが当時の文献から知ることができます。
「とびこ」とは?
とびこの“とび”が示すとおり、とびうおの卵がとびこです。
別名はとびっこ、とびらんと呼ばれます。
とびっこは兵庫県芦屋の株式会社かね徳の登録商標。
これにより一般的なとうびおの卵はとびこと表現されることが圧倒的に多いと言えるでしょう。
「たらこ」と「とびこ」の違い
「たらこ」と「とびこ」の違いを、分かりやすく解説します。
たらこの粒の大きさは1. 2mm程度なのに対してとびこは1. 0から2mm。
とびこの方が大きく見えるのは間違いありません。
しかし基本的にたらこはひと腹、ふた腹と一本単位で売られるため、大きさについてはさほど気にする必要がないかもしれません。
味の違いですが、たらこは卵巣を塩漬けにしますが、とびこは調味液に漬け込むのが一般的だと言っていいでしょう。
その調味液の色により大きく味も変わってきます。
黄金色に近い黄色の卵はだし醤油や各種だしに漬け込まれたもの。
色がオレンジで濃いものは醤油ベースの調味液に漬けこまれたものです。
次に色についてですが、たらこの色の違いは塩の濃度によるものではありません。
スケソウダラの卵巣は基本的に桃色です。
このため桃色のたらこは無着色無添加のものになります。
一方で赤いたらこは着色料か発色剤どちらかを使ったものだと言っていいでしょう。
鮮やかな赤のたらこで無着色、無添加表示ならば亜硝酸ナトリウム、いわゆる発色剤を使っているものになります。
亜硝酸ナトリウムは殺菌効果があるとされ、それを名目として使われることが大半です。
その実はたらこの外見を良くするために使われていると言っても過言ではありません。
まとめ
たらこはスケソウダラの卵巣を下処理して塩漬けにしたものです。
とびこはトビウオの卵巣をバラしてほぐしてから調味液に漬けている時点で違いは明白でしょう。
色に関していえば、たらこの色の違いは完全無添加無着色、着色料か発色剤が使われているものに区分されると言っていいでしょう。
とびこ本来の色は薄い黄色もしくはオレンジです。
卵そのものの味が薄いため、調味液につける必要があり、とびこの色の違いは調味液の違い、味の違いにも繋がることが多いはずです。