この記事では、「極力」と「なるべく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極力(きょくりょく)」とは?
「極力」は「力の限りを尽くす様」や「できる限り」という意味を表すことばです。
「極力」と同じような意味を含める類義語には「できるだけ」や「できれば」、「最大限に」、「目いっぱい」、「可能ならば」、「やれるだけ」、「なるべく」などがあります。
「極」という漢字には「きわめる」や「きわまる」、「やりつくす」、「きわみ」、「この上ないところ」、「はなはだしい」、「きめる」、「とりきめ」などの意味が含まれています。
したがって、「極力」は「自分が持てる力を出しつくして」というニュアンスを表していると言えるでしょう。
「極力」の使い方
「極力」は副詞として使われています。
「なるべく」とは?
「なるべく」は「できる限り」や「できるだけ」という意味を表す言葉です。
「なるべく」と同じような意味を含める類義語には「なるたけ」や「できるだけ」、「やれるだけ」、「最大限に」、「極力」などがあります。
「なるべく」の使い方
「なるべく」は副詞として使われています。
「極力」と「なるべく」の違い
「極力」と「なるべく」はどちらも主に「できる限り」というニュアンスを表す言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「極力」や「なるべく」は英語でいうと“as much as possible”に相当すると言えます。
「極力」の例文
・『お金の無駄遣いは極力しないように心掛けている』
・『極力周りへ迷惑が掛からないような振る舞いをするべきだと思う』
「なるべく」の例文
・『なるべく、言い争いにならないような柔らかい口調で彼に注意を促した』
・『休みの日でも、健康のためになるべく体を動かすようにしている』
まとめ
「極力」と「なるべく」はどちらも主に「できる限り」という意味合いを表すことから、類義語の関係に当たるということでした。