蓄えたエネルギを弾性によって運動に変換する道具には「ゼンマイ」や「バネ」があります。
この記事では、「ゼンマイ」と「バネ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゼンマイ」とは?
「ゼンマイ」とは弾性が高い素材を渦巻き状に巻いた機械を示す言葉であり、こちらは「バネ」の一種として分類されます。
「ゼンマイ」は渦巻き状をしておりこの形状は山菜である「ゼンマイ」の新芽に似ていることからこの名前が付きました。
「ゼンマイ」は渦巻き状の構造が元に戻る力を動力源にする仕組みになっており、こちらは人形や時計に使用されています。
「ゼンマイ」を使ったことにより時計は小型化が可能になり、懐中時計も多くの人が持てるようになりました。
「バネ」とは?
「バネ」とは力を加えた物体が元に戻ろうとする弾性を利用した機械を示す言葉です。
「バネ」の形状には色々なものがあり、有名なものにはらせん状になったコイルバネがあります。
「バネ」はこれ以外にも板バネや皿バネ、輪バネなどがあります。
「バネ」は様々な製品に使われており、洗濯ばさみやゼムクリップ、車両、電子機器、建築物などが有名です。
構造物に使われるバネは耐震目的で使われるものであり、こちらは免震構造と呼ばれています。
「ゼンマイ」と「バネ」の違い
「ゼンマイ」は「バネ」の一種であり、どちらも力を加えると元に戻る弾性を利用している機械です。
「ゼンマイ」の例文
・『ゼンマイ式の時計がついに壊れたので、来週新しいものを買います』
・『ゼンマイを巻いたブリキのロボットは軽快に歩き出した』
「バネ」の例文
・『サドルについているバネが劣化してきたので、自転車に乗るとお尻が痛くなります』
・『洗濯ばさみに使われているバネが固くて指が痛い』
まとめ
「ゼンマイ」は「バネ」の一種であり、弾性という特徴を使った機械部品として様々な製品に使われています。
「ゼンマイ」は巻くことで弾性を発生する仕組みになっており、「バネ」は特定の方向に近い加えることで弾性が発生します。