「行李」と「つづら」の違いとは?分かりやすく解釈

「行李」と「つづら」の違いとは?違い

この記事では、「行李」【こうり】と「つづら」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「行李」とは?

丈夫な竹や藤を細く加工した後、しっかり編んで作られた収納道具を「行李」【こうり】といいます。

よくしなり、丈夫な柳も人気で、これらの素材を使って荷物を入れて、旅行や用事に出かけるときの入れ物として持ち歩くのです。

柳や藤といったもので作る「行李」もあり、それらが持つ機能性を活かすためあえて漆は塗らず、素朴な見た目と手触り、通気性を利用します。

蓋が付いているものは埃除けができますし、付いていないものは手ぬぐい入れや普段着る服を入れて、さっと出し入れするわけです。


「つづら」とは?

ツヅラフジの切れにくいツルを丁寧に編み込んで作られる箱が「つづら」です。

この箱は着物や下着を入れるもので、編んだ後、その上から和紙を貼ります。

日本ではよく採れた漆を塗り、より長持ちする箱であり、独特な漆の匂いで虫も付きにくく、光沢がある美しい色合いが高級感をかもし出します。

時代と共にツヅラフジではなく、檜や竹に代わり、漆や柿渋を塗るようになりました。

素材のそれぞれが持つ味を活かしつつ、丈夫で壊れにくいのに、軽い入れ物として多くの人に使われる収納箱です。


「行李」と「つづら」の違い

「行李」「つづら」の違いを、分かりやすく解説します。

漆が塗ってあるため高級感がある箱を「つづら」です。

もう一方の「行李」は普段気軽に使えるよう作られているため、あえて加工されていません。

「つづら」はツツジフジのツルを使って箱型に編んだもので、片手で持ち運べる手文庫や着物は小さく畳まなくても入れられる大きさの二尺六寸といったかなり大きいサイズまで色々と揃います。

大きいサイズは背が高くなった日本人のために、比較的新しい時代になってから作られたものです。

まとめ

どちらも服や物を収納する箱を意味するものであり、竹や藤といったものを編んで作られていますが、漆が塗られているか、高級感の有り無しといった点が異なると覚えておくといいでしょう。

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