豚肉文化圏・沖縄で使われる用語の意味を確認!この記事では、「ラフテー」と「てびち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラフテー」とは?
沖縄、琉球、八重山諸島を代表する郷土料理だと言っていいでしょう。
各種情報番組でその名前を耳にしたり、現地に行かずとも1990年代以降から日本各地に広まった沖縄料理店で実際に食べた経験のある方も多いのではないでしょうか。
特徴は琉球泡盛や提供店舗によっては泡盛や沖縄産の芋焼酎を使い、それに黒糖や醤油などを使って甘辛く炊いた料理である事です。
一見は豚の角煮にも見えますが、大きな違いは皮付きの肉を使う事だと言っていいでしょう。
豚肉の使用部位に関しては提供店舗次第にはなりますが、多くがバラ肉、次いでモモ肉を使用する店舗が多いようです。
特にこれは沖縄そばの具として使われる場合に顕著。
他店との差別化を図り、二種盛で提供される事も近年では珍しくはありません。
単品として食べる場合には添え物として針生姜が使われます。
「てびち」とは?
元々は琉球圏で使われた方言から派生した煮込み料理を指す言葉でした。
しかし現在では「てびち」は豚足を指す場合と料理に使われている豚足、いわゆる具材としての意味合いとして使われるのが殆どだと言っていいでしょう。
沖縄の郷土料理の骨付きソーキ同様に軟骨部分も食べれるため沖縄そばの具材としても珍しくはありません。
「ラフテー」と「てびち」の違い
「ラフテー」と「てびち」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は豚の皮付きのバラ肉を主に使い、醤油に加えて琉球圏内の名産品である黒糖や琉球泡盛や沖縄焼酎などを加えて煮こんだ、沖縄風の角煮と言っていいでしょう。
後者は本来は煮込み料理全般を指す方言でしたが、現在では豚足そのものや豚足を使った煮込み料理、沖縄そばやおでんの具材の名前として使われるのが一般的です。
まとめ
「ラフテー」は豚の皮付きバラ肉を主に使い、琉球圏の名産品である琉球泡盛や黒糖を使って甘辛く煮炊きした料理です。
沖縄そばの具材として使われる場合には豚の皮付きモモ肉など変化をつけた場合や家庭で提供される場合は泡盛や黒糖を使わず簡易に作られる場合も多いと言えるでしょう。
「てびち」は基本的には単なる豚足として使われる場合や沖縄そばやおでん、煮込み料理の具材としても使われます。
琉球方言で煮込み料理を示す言葉の通り豚足の煮込みの料理名として使われる事も珍しくありません。