「毛頭」と「到底」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「毛頭」と「到底」の違いとは?違い

この記事では、「毛頭」「到底」の違いを分かりやすく説明していきます。

「毛頭」とは?

毛頭とは、「全然、少しも、毛の先ほども」という意味を持つ言葉です。

毛先を表していたものが転じ、少しもないことを表す言葉になりました。

「毛頭ない」という言い方をするのが一般的です。

毛頭は元々中国で使われていた言葉で、文字通り毛の生えた頭を指していました。

それが室町時代に日本に伝わり、髪の毛の先端部分を表すようになります。

毛の先端はかなり細いことから「少しも」という意味になったのです。


「到底」とは?

到底とは、「どうやってみても、どのようにしても」という意味を持つ言葉です。

「到底〜ない」というように、打消しの語と一緒に使います。

どんなに手を尽くしても、実現するのは難しいといった場合に使われています。

到底は物事の底を表しており、底に至っても実現しないという意味で使われるようになりました。

また、到底には「つまるところ、しまいには」という意味もあります。


「毛頭」と「到底」の違い

毛頭はほんの少しもという意味で、到底はどうやってみてもという意味です。

どちらも打消しの語と一緒に使います。

少しもないとかできないといった状況を表す時に使うのが毛頭で、実現するのが難しいという時に使うのが到底になります。

「毛頭」の例文

・『彼を批判するつもりは毛頭なかった』
・『誰が説得しようとも応じるつもりは毛頭ない』
・『彼女を騙すつもりは毛頭なかった』
・『お金を返してもらう気は毛頭ない』

「到底」の例文

・『今から本気で受験勉強を始めても到底間に合わない』
・『あなたが真面目に働いているなんて到底信じられない』
・『たった3日で完成させることができるなんて到底思えない』
・『ここから隣の市までなんて到底歩ける距離ではない』

まとめ

毛頭は少しもという意味の言葉で、到底はどうやってみてもという意味の言葉です。

違い
違い比較辞典