「通報」と「通告」の違いとは?分かりやすく解釈

「通報」と「通告」の違いとは?違い

この記事では、「通報」【つうほう】と「通告」【つうこく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「通報」とは?意味

自分の身に悪いことが起きたとき警察に伝えて助けを求める行為を「通報」【つうほう】といいます。

事件に巻き込まれたとき、いっこくも早く電話して状況を説明すれば逃走した犯人を捕まえられるのでしょう。

また、息子から暴力を振るわれているのであれば、家族に分からないよう家に来てほしいと隠れて伝えます。

かなり緊急事態であるため、すぐ現場に来て仲介に入ってほしい、犯人を追ってもらいたいとき「通報」するのです。


「通告」とは?意味

決定した内容を文章にして、相手に知らせることを「通告」【つうこく】といいます。

一方的に決められた事項を対象者に通知する内容としては、自転車を駐輪してはいけない場所に置いたり、道路を塞ぐようにして物を置いているゴミ屋敷に対して警察や役所が何日までに片付けるよう伝えるのです。

それでも改善しない場合は、裁判所で争う必要性があると「通告」します。


「通報」と「通告」の違い

「通報」「通告」の違いを、分かりやすく解説します。

家に帰ると空き巣に入られていたとか、人が陥没した道路の穴に落ちてしまったとき、すぐに助けてほしいと思う状況であれば警察に「通報」して解決するわけです。

早くしないと犯人が遠くに逃げてしまう、人の命が危ないといった緊急性を要する状況のとき使う手段になります。

もう一方の「通告」は、一方的に対象者へ出頭するように伝えたり、物を片付けてほしいと忠告する内容を文章にして渡すとき使う方法です。

「通報」の例文

・『後ろから大型車が煽り運転するので、警察に通報した』
・『通報を受けた警察は、50人体制で逃亡犯を朝まで捜索した』

「通告」の例文

・『卑猥な絵を塀に描けば役所の方から消すように通告された』
・『5月末まで道路のゴミを片付けるよう住人に通告した』

まとめ

どちらも人に対して伝える行為を指す言葉ですが、自分の方から緊急を要するために伝えるのが「通報」といい、問題を起こしたため役所や警察から忠告されることを「通告」と覚えておくといいでしょう。

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