『ちびまる子ちゃん』からはじまった鍋用ラーメンの歴史とは?
この記事では、「鍋用ラーメンの麺」と「普通のラーメンの麺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鍋用ラーメンの麺」とは?
鍋のシメに食べられる麺類としては、うどんが一般的。
鍋専門店でもほとんど見られませんでした。
しかし正確にはかん水の量を変えた“ちゃんぽん麺”は九州のモツ鍋屋では提供されており、広義ではこれも「鍋用ラーメンの麺」と言っていいでしょう。
普通のラーメンの麺では鍋の残り汁程度は茹でる水分量が全く足りずにデンプンが溶けてドロドロになってしまうのがオチです。
そこで革命的に登場した市販品が東京都港区に本社を置く『東洋水産株式会社』が2004年秋に発売開始した「鍋用ラーメン」になります。
生ラーメン、焼きそばなど生〜チルド麺の販売種類の豊富な同社の技術が活かされた麺で半生麺かつスープ付属無しで『ちびまる子ちゃん一家』が目印。
同商品のヒットにつき、後年には「洋風鍋用ラーメン」が追加。
現在まで続くロングセラーになりました。
これに追随して各社「鍋用のラーメンの麺」に参入。
現在では乾麺、半生麺、生麺と特徴化された商品が普遍的に購入可能だと言えるでしょう。
「普通のラーメンの麺」とは?
日本の国民食とも言えるラーメンの麺ですが、基本的には小麦粉にかん水を加えて作る事で独特の風味やコシが発現されます。
種類・太さに関しては千差万別、バリエーションは豊か。
その理由としてはスープに合わせて麺の種類、食感等を考慮する事も多いからです。
また鍋用に入れるには茹でる必要があります。
「鍋用ラーメンの麺」と「普通のラーメンの麺」の違い
「鍋用ラーメンの麺」と「普通のラーメンの麺」の違いを、分かりやすく解説します。
九州では鍋のシメにはちゃんぽん麺が使われていたのは有名な事実。
「普通のラーメンの麺」では鍋のスープの量では追加して貰っても致命的に茹でるための水分量が足りませんでした。
また煮こむ行為には弱く、麺が溶けてドロドロになってしまいます。
それを解消したのが2004年秋に販売開始された『東洋水産』の「鍋用ラーメン」で同商品は打ち粉未使用かつ特殊乾燥製法で茹で溢しがいらない麺を開発。
これが市場革命を起こして「鍋用ラーメンの麺」が各社から投入される事になり、現在に至ります。
まとめ
「普通のラーメンの麺」を鍋に入れるためには茹でこぼしが最低限必要。
その理由としては鍋のスープで追いスープしても茹でるための水分量が足りません。
また熱にも弱く麺が溶けてスープがドロドロになってしまうと言えるでしょう。
「鍋用ラーメンの麺」は現在は各社技術革新で様々なものが販売されていますが、茹でこぼしがなくそのまま投入できるのが特徴。
ちゃんぽん麺の様にかん水量を減らしたものから特殊乾燥法を使ったものまでメーカーの特色が現れたものになっています。