この記事では、「内部監査」と「内部統制」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内部監査(ないぶかんさ)」とは?
「内部監査」とは、「組織の業務効率化や不正の防止のために、組織の内部の人間が行う監査」を意味する言葉です。
「内部」には「物の内側の部分」という意味もありますが、ここでは「組織などに属する範囲内」という意味を指し示しています。
そして、「監査」は「監査し検査すること」や「とりわけ、業務監査や会計監査」という意味を表します。
「内部監査」の使い方
「内部監査」は名詞として使われています。
「内部統制」とは?
「内部統制」とは、「組織や企業の事業目的や経営目的を達成するために必要な規則や構造を作り上げ、それらを基にして適切に運用すること」を意味する言葉です。
「統制」には「多くの物事を1つにまとめておさめること」や「国家などが一定の方針や計画に沿って指導や制限を行うこと」という意味が含まれています。
「内部統制」には業務効率化や資産の保全など多くの実施項目が含まれています。
また、「金融商品取引法」の「内部統制」は投資家に対する信頼性の向上が目的となっているため、一般企業の「内部統制」とは若干異なるので混同しないように注意しましょう。
「内部統制」の使い方
「内部統制」は名詞として使われています。
「内部監査」と「内部統制」の違い
「内部監査」は主に「組織内部の人間が行う監査」を指し、「内部統制」は主に「組織や企業が事業目的などのために規則や構造を作って、それに従って運用すること」を指します。
「内部監査」の例文
・『その企業が内部監査を行った結果、いくつかの不正疑惑が浮上した』
「内部統制」の例文
・『適切な内部統制を実施するために、社内でミーティングがあった』
まとめ
「内部監査」は「組織の業務効率化や不正の防止のために、組織の内部の人間が行う監査」のことであり、「内部統制」は「組織や企業の事業目的や経営目的を達成するために必要な規則や構造を作り上げ、それらを基にして適切に運用すること」という意味でした。