ものや情報が失われてなくなることを表す言葉には「滅失」や「毀損」があります。
この記事では、「滅失」と「毀損」の相違点を分かりやすく説明していきます。
「滅失」とは?
「滅失」は「めっしつ」と読み、ものが滅びてなくなることを表します。
「滅失」はこれ以外にも法律用語としても使われており、ものが物理的な存在がなくなることを表します。
「滅失」の類義語には「減失」がありますが、こちらは間違った漢字であり使えません。
建物が解体や災害などでなくなってしまった場合に提出するものには「滅失登記」があります。
「毀損」とは?
「毀損」は「きそん」と読み、ものを壊すことや壊れることを表す時に使う言葉です。
「毀損」はこれ以外にも体面や利益を損なうことを表す時にも使うことが可能です。
特に後者の意味として使われる「毀損」は「名誉毀損」が有名であり、現代ではインターネットの活動や発言に対しても使うことが可能です。
「毀損」の類義語には「破損」があり、ものが傷ついたり壊れることを表す時に使います。
「破損」は「器物破損」などが有名ですが、「器物毀損」という使い方はありません。
「滅失」と「毀損」の違い
「滅失」はものが滅びてなくなることを表す言葉であり、「毀損」はものが壊れることを表す言葉です。
「毀損」はこれ以外にも体面や利益を損なうことを表す時にも使われており、「名誉毀損」は裁判や訴えになるものも存在します。
「滅失」の例文
・『火事によって家が滅失してしまったので、書類用に写真を撮っています』
・『その宮殿跡は滅失してから数千年が経っており、もはや何も残っていません』
「毀損」の例文
・『箱んていたものが毀損してしまったので、弁償することになりました』
・『その学者は名誉毀損として裁判が起こされました』
まとめ
「滅失」は滅びて完全になくなることを表す言葉であり、「毀損」はものが壊れることや利益を損なうことを表す言葉として使います。