この記事では、「遅延なく」と「遅滞なく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遅延なく」とは?
「遅延なく」は「ちえんなく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「ものごとの始まりが、予定された期日や時間におくれないこと」という意味です。
2つ目は「ものごとが、終わるはずの時間より長引かないこと」という意味です。
「遅延なく」の言葉の使い方
「遅延なく」は副詞として「遅延なく到着した」「遅延なく終了した」などと使われます。
「遅」は「おく(れる)」とも読み「進み具合がぐずぐずしている」「予定の時間を過ぎてしまう」という意味、「延」は「の(びる)」とも読み「長くのびる」「時間が予定より長びく」という意味、「なく」は形容詞「ない」の連用形で「ものごとが存在しない」という意味、「遅延なく」で「ものごとが予定の時間を過ぎない」「ものごとが予定の時間より長引かない」になります。
「遅滞なく」とは?
「遅滞なく」は「ちたいなく」と読みます。
意味は、「ものごとが予定どおりに進み、期日などにおくれないこと」です。
ものごとが途中で止まることなく、予定通りに進行している様子を表します。
「遅滞なく」の言葉の使い方
「遅滞なく」は副詞として「遅滞なく提出する」「遅滞なく納品される」などと使われます。
「遅」は「進み具合がぐずぐずしている」「予定の時間を過ぎてしまう」という意味、「滞」は「とどこお(る)」とも読み「ものごとが一か所にとどまって進まない」という意味、「なく」は「ものごとが存在しない」という意味、「遅滞なく」で「ものごとが一か所にとどまって、予定の時間を過ぎてしまうことがない」になります。
「遅延なく」と「遅滞なく」の違い
「遅延なく」は「ものごとが予定の時間を過ぎない」「ものごとが予定の時間より長引かない」です。
「遅滞なく」は「ものごとが一か所にとどまって、予定の時間を過ぎてしまうことがない」です。
まとめ
今回は「遅延なく」と「遅滞なく」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。