この記事では、「源泉徴収」と「確定申告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「源泉徴収」とは?
「源泉徴収」とは給料や報酬などの金銭を支払う人が、予めその収入分の税金を支払っておくことです。
金銭の収入がある人はその金額に応じて所得税を支払ったり、社会保険の支払いをする義務があります。
そこで給料などを支払う人が支払うお金の一部を預かり、そこから代わりにそういった税金などを支払うのが源泉徴収です。
企業勤めの人には住民税くらいしか税金の申告はしたことがないという人も多いですが、それは雇用先の企業が源泉徴収によってそういった税金の支払いを代行しているので、収入を得た本人が申告する必要がないという仕組みになります。
「確定申告」とは?
「確定申告」とは1月1日からの収入と支出を計算して所得を申告し、支払う必要のある所得税の金額を確定させる申請です。
所得税は収入の金額とそれを得るのに必要となった費用、そしてその他諸々の控除によって決まりますが、国が全ての国民に対して逐一お金の動きを監視して所得税を決めることはできません。
なのでこういう所得がありましたよと申告してもらい、それに従い所得税を支払ってもらうというのが確定申告となります。
「源泉徴収」と「確定申告」の違い
「源泉徴収」と「確定申告」の違いを、分かりやすく解説します。
雇用主などの給与や報酬を支払う立場の人がその一部を預かり税金の支払いを行うのが「源泉徴収」で、所得税を確定させるために収入や支出などの諸々を申告するのが「確定申告」です。
企業に勤めているなら基本的に雇用主が「源泉徴収」をしてくれているものですが、源泉徴収されていない個人事業主や副業で一定以上の収入がある人などは「確定申告」が必要になります。
まとめ
「源泉徴収」と「確定申告」はどちらも所得税の支払いのために行われるものですが、誰がするかどのような人に必要になるかが特に大きな血街と言えるでしょう。
「源泉徴収」は雇用主などが給料や報酬を支払う相手にかかる税金支払の手間を省くためにしてくれるものですが、「確定申告」は個人事業主や副業で稼いでいる人などが、自分の所得税をちゃんと払うためにするものです。