「切に」と「誠に」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「切に」と「誠に」の違いとは?違い

この記事では、「切に」「誠に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「切に」とは?

「切に」とは、「あることが身にしみて強く感じられる」さまや「心の奥底から強く願う」様子などを表す言葉です。

「あることを強く求める」などというニュアンスで「切に願う」または「切に思う」などという言い回しが使われていますが、「切に願うのみ」ないし「切に願うばかり」などという語句は「願う以外は何もできない」などという少々ネガティブなニュアンスを含む表現に転じるので使う際には注意が必要になります。


「誠に」とは?

「誠に」とは、「本当に」もしくは「まさに」などという意味合いで使われている言葉です。

「表面的な部分だけではなくて本心から願う」などというニュアンスで使われており、「実に」または「うそ偽りのない」などという意味をもつ表現として使用されています。


「切に」と「誠に」の違い

「切に」「誠に」の違いを、分かりやすく解説します。

「切に」「誠に」は、それぞれ後に続く語句や事柄などを強調させる意味合いで使われる言葉ですが、使い方は異なる文言です。

「切実に」というニュアンスで使われる「切に」と、「本当に」という意味をもつ「誠に」は、いずれも「深く感じる」という意味をもつ似たような表現ですが、使い方は各々「切に願っております」もしくは「誠におそれいります」などという異なった使い方をする言い回しです。

「切に」の例文

・『被災してしまった息子夫婦の無事を切に願う』
・『マンションのごみ捨て場は清潔さを保つよう切にお願い申し上げます』

「誠に」の例文

・『誠に勝手ながらこちらで決めさせていただきました』
・『彼の言動や振る舞いについては誠に遺憾です』

まとめ

「切に」「誠に」は、いずれも後に続く語句の意味を強める際に使われる言葉です。

それぞれが持っている意味は近いですが、使用する場面や状況などは異なりますので、上手に使い分けることをおすすめします。

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